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新酒の季節がはじまる

今回は「勝手にマリアージュ」はお休みして、「新酒」のお話をします。
スーパーや酒屋で、「ボジョレー・ヌーボー予約受付中」のチラシを見かけますね。
「ボジョレー・ヌーボー」の今年の解禁日は11月19日(木)ですが、その前に「新酒」を飲めることをご存じですか?

例えば、イタリアの新酒「Novello(ノヴェッロ)」(=新しいという意味)は10月30日が解禁日です。もうすぐですね!
昨年の秋、母と妹達と姪っ子達と3世代で女子会をしたとき、イタリアの新酒の話をしたら「ワインの新酒って、ボジョレー以外にもあるの?」と妹が驚いていました。

「新酒」は世界中にたくさんあり、ボジョレー・ヌーボー解禁前に飲めるワインも多いです!
例えば、写真のワインラベルは、昨年の新酒です。左から、
①イタリア「ノヴェッロ」(10/30解禁)
②甲州ワインの新酒「山梨ヌーボー」(11/3解禁)
③オーストリア「ホイリゲ」(11/11解禁)です。

①番目の「ノヴェッロ」は、私が好きな赤ワインの新酒です。
ボジョレー・ヌーボーより色調が濃くて、ミディアムボディくらいの飲みごたえがあります。赤は濃いめが好きな私は、赤の新酒といえば、ここ数年「ノヴェッロ」を飲むことが多く、この写真のワインは「Conti Zecca(コンティ・ゼッカ)」という南イタリアのプーリア州にあるワイナリーのものでした。

③番目の「ホイリゲ」は、私が好きな白ワインの新酒です。
「Heurige(ホイリゲ)」(=ワイン居酒屋の意味もあり)の白ワインは、複数の白ブドウ品種を一緒に発酵させてつくるので、青リンゴや柑橘類、洋梨など様々な香りがして、フレッシュな果実味があります。この写真のワインは、ウィーン郊外にある「Zahel(ツァーヘル)」というワイナリーのもので、ここ3~4年、この時期に飲んでいます。
行きつけのお店では、「洋ナシとカマンベールチーズの前菜」にとても良く合いました。

そして、②番目が甲州ワインの新酒です。
昨年、この新酒も飲みました。写真のワインは、勝沼醸造の 「ヌーボー アルガーノ 甲州」です。これまで飲んだ日本ワインの新酒のなかでは、辛口で美味しかったです。
日本ワインの新酒には、ブドウジュースのような、チャーミングだけど食事には合わせにくいものもありますが、この「ヌーボー アルガーノ 甲州」は食中酒としてもイケました。
前回の「勝手にマリアージュ」でご紹介した「甲州」の新酒「山梨ヌーボー」の解禁日は、11月3日(祝)です。
お休みの日ですし、解禁日当日に飲めるといいですね~。いい出会いがあれば、またレポートします!

今年はコロナ禍で、ワインの消費が伸びないなどのニュースもあり、生産者さんも何かとご苦労が多かったのではないかと思います。
そんな中でも、丁寧に栽培されたブドウでつくられた、今年の新酒をじんわり味わってみたいと思います。

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