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おしゃべり好きなワインたち ワインと対話する🍷

ある夜 訪れた 知人のビストロ

古民家をリノベーションした店内は
木の温もりに溢れていて

あの窓から昼間には木漏れ日が
優しく差し込んで心地良さそう

奥の2人用のテーブルが 2組並んでいる
左側のテーブルの辺りはきっと床の間ね

そんな風に連想させてくれる

食事のオーダーは
シャルキュトリー レバーパテ
ホタテとアボカドのタルタル
鯵のマリネ
オニオングラタンスープ
プティサレ

ちょっと頼みすぎたかな。。

お楽しみのワインはお任せで
まずは 白ワインをボトルでお願いする

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「クロックムッシュもどうぞ」
ホタテとアボカドのタルタルのお皿

ふわりと温かいチーズの香り
バリバリと音を立てるバゲットの食感
店主の心遣いが伝わる素朴な美味しさ

一気に幸せな気持ちに包まれた

選んでくれた白ワインは
ジュラのシャルドネ

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柔らかなコールドの色調は
冬の陽だまりのよう 

縁側でみかんを摘みながら
読みかけの本を開く 

微かな柑橘の香りが心地よい 

時おりひんやりしとした風が
通り過ぎていく 

ぽってりとした湯呑みから立ちのぼる 

少し苦いお茶の香りと 
掌に伝わる温度に安堵する 

日曜日の午後の風景が浮かんできた


ワインと対話するように
グラスを傾けると
いろんなイメージが見えてくる

特に「香り」に注目すると
そこから想起されるイメージから
思いがけない自分と出会えるのが面白い


オニオングラタンスープを
いただいきながら 
赤ワインをグラスでオーダーする

3種類の中から
2018ヴィンテージのポジョレーを選んだ

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夕暮れまえ 
母の買い物の帰りをひとり待つ時間 

鏡台の前に座って 
お化粧道具をあれこれ眺めていた 

素敵な香水瓶のパフに触れる 
1回だけ。。。 

儚い霧と共にながれていった香り
爽やかさに少しの苦味を纏っていた

少女の頃の遠い記憶

満員御礼の胃袋とは別に
デザートの部屋がなぜか出現する

「ヌガーグラッセください」

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ごちそうさまでした!
あぁ 幸せなひとときに感謝❤️

ワインと対話を楽しむと
自分自身との対話も深めてくれる

ワインと共に幸せな人であろう

ワインからの幸せというギフトを
たくさんの人に届けたい

あなたにも🍷

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