マルベック本来の実力発揮
ワイン名:レゼルヴ マルベック 2018 カーサ・コレッタ
生産地:アルゼンチン・メンドーサ
タイプ:赤・フルボディ
品種:マルベック100%
購入価格(税抜):¥1700
オススメ度:★★★★★
マルベックについての基本的な情報はというと、フランス・南西地方に端を発し、カオールに代表される「黒ワイン」という異名を持つ非常に濃厚な色調とテイストを持つ品種で、アルゼンチンの赤ワインで成功を収めている、といったところが一般的です。
かなりヘビーで、焼け焦げたような感じの香りがあり、タンニンがざらつくタイプが一般的に多いので、牛の塊肉をグリルして食べるときなどはバッチリあうけれど、それ以外に用途が見当たらず、さほど注視していない品種であった、というのが正直なところです。
しかし、しばらくマルベックから離れている間に目覚ましい進化を遂げておりました。黒系ベリーのしっかりとした果実味を持ちながらも、いままでのマルベックにありがちだった過熟感や収斂性の強すぎるタンニンの印象は全くなく、必要あっての樽熟感の上品な風味が綺麗に乗っており、マルベックのあるべき姿をありありと魅せられました。
一度その品種や土地のワインに対する印象を持ってしまうと、そのイメージをずっと引きずったままになってしまいがちですが、やはり先入観を持たずとにかく飲んでみる、ワインに大事なのはその姿勢だと改めて実感させられます。
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