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「新世界」とか「旧世界」とは違う時間軸

ワイン名:シュフマン サペラヴィ 2018
生産地:ジョージア・カヘティ
タイプ:赤・フルボディ
品種:サペラヴィ100%
購入価格(税抜):1680円
オススメ度:★★★★★



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世界最古8000年前のワイン、オレンジワイン、クヴェヴリ(素焼きの甕壺)仕込みなど、ジョージアはさまざまな観点から大注目されている土地ですが、歴史的文化的背景に知的好奇心をそそられるのもワインの楽しいところではあるけれど、結局のところ一番大事なのは、「それで、そのワインは美味しいの?」である。

結論、美味しいです。こちらのワインはステンレスタンクによる近代的な醸造ですが、どことなくクヴェヴリで仕込んだようなすべすべとしたテクスチャーです。

悠久のワインの歴史の中、我々はフランスやイタリアなどのヨーロッパの地域を「旧世界」とし、南半球を「新世界」と語ることを通説と捉えていますが、その図式は言ってもここ1~2世紀の話。

このワインの中身には、そういった「新世界」と「旧世界」の図式を超えたワインメイキングの時間軸が備わっているといってもよいのかもしれません。

広くアンテナを張り巡らし、先入観なく目の前にあるワインとただシンプルに対峙することによって、自分のワインの知識や常識はなんて浅はかだったのか、そう思わせてくれる一本です。


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