ワインの評価はこうして決めるべき
ワイン名:センサス・カリニャン 2017
生産地:フランス・ラングドック
タイプ:赤・フルボディ
購入価格(税抜):¥798
評価:★★★★★
色々なワインの評価誌が世の中には多数ありますが、その評価は一度にたくさんのボトルをずらりと並べて、グラス1杯分でその良し悪しを判断するのが通例です。
なのでどうしてもインパクトのあるものが印象に残りやすく、高評価を得る傾向にあります。
その点こちらのワインは強烈なインパクトとは無縁ながらも、最初からその素性の良さを見せてくれました。1杯目より2杯目、2杯目より3杯目と、杯を重ねるごとにどんどん味が馴染んできて、気が付いたら1本空けてしまいました。
1本を通して楽しめるか。これこそがワインに求められるべきポイントです。その点からすれば、¥798というお値打ち価格(倍の価格でも驚かない)で楽しめてしまうこちらは、最高の評価を与えるに相応しいです。
今もそうなのかどうかは分かりませんが、ラングドックでカベルネ・ソーヴィニヨンやシャルドネなどの国際品種でワインを造ることを奨励し、自治体から国際品種を植えることに対し補助金が出されていたそうです。
なので現地の生産者はこぞって、コストがかからず売りやすい国際品種のワインを造り出しました。
結果として品質はある程度安定したものの、個性の無い似たり寄ったりのワインが出来上がる結果を招いてしまい、更に国際品種のリーズナブルなワインはニューワールドに主戦場を奪われるという結果に。
この生産者のことはよく知らないので国際品種も造っているのかもしれませんが、地場品種カリニャンでこれだけこれだけコスパの良いワインを造れるのであれば、この方向性を是非とも続けて欲しいものです。
最後に、こちらはヤオコーさんの自社輸入品。やっぱり凄いぞヤオコーワイン。
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