見出し画像

「マスク着用は個人の判断」でも、コロナ前のような花見は戻ってこないかもしれない。

今年の新潟市の開花は?

桜の開花予想日にワクワクするこの時期。今年の新潟市の開花予想は4/3(※執筆時3/13時点)と例年より1週間ほど早い予想となっている。

今年の新潟市の冬は雪が多い日が数日あったが、気温が氷点下の日が続くことはほとんどなく平均気温が高かったためと思われる。
令和5年3月13日よりマスク着用が屋外では原則不要。屋内でも個人の判断に任されることになった。JR、私鉄各社も着用義務を促さないとのこと。

マスク無しで花見は復活するのか?

上野公園でも4年ぶりに飲食が可能となり、実質的な花見の解禁と言える。
さて、花見は復活するのか?というとそうでもない感じもある。

コロナ渦で飲食店でのアルコールが制限されると、若者のお酒離れにも拍車がかかった。今では「ソバーキュリアス」というあえてアルコールを飲まないライフスタイルを指す用語もうまれ、コロナ後の花見も少し変わった予想を呈す感じだ。

コミュニケーションのツールとしてアルコールを使うことをやめて、個人個人の自主性に基づいて選択していく形は素晴らしい。そもそもコミュニケーションを取ることが飲み会やタバコ会議だと思ってる方がまだまだ多いのに驚く。
一方でお酒を仕事にしている私からしたら寂しい面はある。

そもそも花見の文化って?

もともと花見は桜ではなく、梅の花の開花を楽しむ貴族の楽しみだった。その後、平安時代を経て桜を楽しむようになり、宴会を始めたのは豊臣秀吉。派手好きの豊臣秀吉は京都に客を招待し、全国から酒や食べ物が集まった。これが花見の宴会の起源と言われる。

新発田市旧加治川の桜並木

新潟市の花見ってどんな感じ?

私が住んでいる新潟市では市内中心部を流れる信濃川沿いに桜の木が並び、文化施設が集まる白山公園周辺では桜のトンネルの下花見を楽しむ方が大勢いる。
だが、新潟市の花見はとにかく寒い。4月と言っても気温はそこまで上がらず15℃前後。夜に花見をしようものなら5℃近くまで下り、コート無しでは花見はできない。夜桜を見た後、冷えた体を温めるためにラーメン屋に何度いったことか。夜にシートを広げて夜桜のもとお酒を楽しむ方はもともと多くなく、少数である。
また車移動が基本なので、そもそも花見にアルコールが登場することも少なく、コロナ前から新潟市の人にとって花見といえば昼間に子連れで行くピクニックのようなイメージだ。
ですので、花見のマナーは非常によく無音。怖いくらいに無音でスマホで写真を取り続ける感じである笑


令和の花見元年

実質的な令和の花見元年となる令和5年の春だが、宴会形式のどんちゃん騒ぎは無くなるだろう。
マスコミの報道では宴会している方を、わざわざ見つけて撮影するので復活のように演出されるかもしれないが、以前とは全く違う花見になって行くと思う。
ただ、日本古来の花見の文化は無くならない。古来に貴族が楽しんだ花見のように令和では上品にシェアされていくと思う。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?