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セルフビルドでログハウスを作ってみた 基礎施工一日目 まず正確に位置決めしたい 〜丁張り〜 遣り方・縄張り・水盛

 本日は快晴のなか、記念すべき初工事をしたよ。
本体の発注もすませ、二週間後には4t車山盛りの部材が届く予定です。

まずは建築場所を片付けることから開始

庭?畑?の状態の場所なので、いろんな物がごちゃごちゃあるからね。


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建築予定地の様子 以前は家庭菜園今は庭? 土が軟らかく水気も多い、傾斜も付いているのでなかなか手ごわいぞ....

 軽い植木鉢から初めて、助っ人二人の手も借りて重量物の撤去。


会社でも重い物は、リフト使ったり、その辺の人出集めて動かす程度で、
これだけ重い物はなかなか持たないので、やっと暖かくなった気候とあわせ汗だくになりながらの開始となりました。 助っ人はありがたいことです。

セルフビルドの難しいところは、基礎をどうするかという事、造成された土地ならまだしも、庭はゆるりと傾斜しており、両隅で20センチ程度の傾斜があります。


十数メートル四方のたかが20センチですが、基準がないところに、直角水平を作るのは素人にはとても難しいのです。


セルフビルドする人でも基礎工事は業者にお願いする人も多いらしい。

悩むところだが、業者に委託したのでは楽しくないし、金額も結構かかってしまう。

我は排水マスを利用した、30センチ四方の6点の独立基礎を作る事にした。

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建築予定地を上空から撮影


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場所が空いたらまずすべきは丁張りという工程、この正確さが基礎づくりどころか建築の命!

プロならば、レーザー測量器で水平直角線を出すのでしょうが、素人が一回使うだけでは高価で手か出ない、ならばどうするのか?昔ながらに手作業でコツコツしかないね。

 ネットでも素人が施工している物は少なく情報が少ない中手探りで進めます。

今回建築全般で頼りになったサイトはここ

DIY 日曜大工で家をつくる セルフビルドのノウハウ

 

自分でわが家を作る本。


今回用意したのはホームセンター購入の杭16本と、胴縁用の細材、水糸という黄色のナイロン糸

では早速、杭打ちから始めよう!

20mメジャー片手に歩き回って大体の位置を割り出し、基礎の大きさ分+20センチほど外側に最初の杭を打つ。


杭を打つなんて簡単そうに思えるけれど、なかなかそれがどうして難しい。

カケヤという大きな木槌でがつがつ打つといい感じでめり込んでいくのだけれど、これがまっすぐに打ち込めない、しかしそれが後々の手間に...

今考えると差し金当てるくらいの勢いで打つべきでしたね。

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 次は水盛器を作成!といってもペットボトルと水を満たしたホース。


サイフォンの原理を利用して、離れた二ヶ所の水平を求めるのに使います。ホースに水を満たす時気泡が入ると高さが狂う、慎重かつ正確に、ここで求めた水平が建物の水平垂直になるのだ。


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がっちり気泡噛んでますなコストは高くなるけれどホースが太いと気泡が抜けやすいよ。

綺麗に気泡が抜けたら、水面高を杭に写していきます。測るたびに微妙にズレたりするので何度も正確・慎重に....


 杭状に正確な水平線が引けたなら、次はその線に合わせて横板を貼るのだが、杭が垂直に立っていないと、横板が捻れる、ねじれた横板は杭に作用して、杭がずれる。


そしてそれが誤差を生むのだ。

 

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横板同士に最初の水糸を張るよ、これが最初の基準線だ。


 


たくみ セブンカラー水糸 ピンク 極太 4805 130m



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次に巨大三角定規を作ります、これはたわまない範囲で大きければ大きいほど正確になるので、ケチらず大きく作りました。


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 材に墨線を引き、正確に長さを測ったら重ねて固定、三ヶ所止めれば正確な直角を持つ定規ができているはず。


 この直角を基準に次の水糸を張っていきます。四方を全部張ったら、対角の距離を測ってみましょう。正確に出ましたか? 綺麗な長方形になっていれば等距離ですが、平行四辺形になっているとその分のズレが数値となって分かるはずです。


 我はしっかり狂っていたよ..... 難しいね、まあ素人の初めて工事だからね。何度も再測定したりして、なんとか納得できる数字が出た頃には夕方、しっかり疲れてました。


 予定では午前中には水糸を張り終わって、次行程に行けるかなぁと思っていたけれど、甘かった、でも糸が張られて具体的にここにこの大きさが!っていうイメージができると、結構それだけで充実感がある物です。


 しかしこの後は力仕事の穴堀と、石詰め、コンクリート練り。計算すると1トンほどは、コンクリートを延々練らねばならないっぽい。連休中には終わらんなぁ困った。




初出2010.5.2 追記・移転・再編集 2016.1.18 note移転2023.12


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