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恋愛に悩んでいても仕方がない

恋愛相談をよく受けるので、考えてみた。

恋愛の最低条件として、人を好きになることにあるが、そもそもどうやって人は人を好きになるのであろうか。

「背が高いほうが好き」「ジャニーズ系が好き」「お金を持っているのが好き」(これらは女性目線)
「胸が大きほうが好き」「明るいほうが好き」「気遣いができるほうが好き」(これらは男性目線)

条件に合致したとしても、いま好きになるかどうかはわからない。
そうやって、条件は過去の好きになったパターン(経験)を当てはめたに違いないし、過去の自分の好みと今の自分は少しは違うはずだ。
しかも、好みや条件を考えるのは意識的なもので、「好き」というものは感情であり、思考ではどうにもできない。試しに、電車で座った隣の人を好きになろうとてみたらいい。

好きになる方法はなく、好きであるという状態しかない。
好きである状態は、一瞬で作られる。「一目惚れだ」といわれる状態、fall in loveな状態だ。
見た瞬間に好きこそ、まさに「好き」であり、だんだん好きになった、相手のことを知って好きになったは、後付けである。無意識が時間とともに意識化されたと言ってもいい。

世間の多くは、夫婦も含め、一目惚れでもない人と、付き合っている。なぜ付き合えるのか、それは「好き」だからではなく、「嫌い」ではないからだ。人は、嫌いでなければ、選択できる。好きな食べ物が食卓になくても、その食事は楽しめ、満足できるのだ。

一目惚れでない限り、恋愛に悩んでも仕方がない。「この人のことを本当に好きなのか」と悩んでも、すでに結論は出ている。

一目惚れの人と付き合うのはどうしたらいいか、町中歩いて、好きという感覚になった人に声をかけるしかない。
現代社会では、それをナンパというが、それ以外に、本当に好きな人と結婚することは、学校・会社で出会う機会を逃していれば、ほとんどチャンス(出会い)はない(社会的に成功して、好きな有名人と知り合って結婚できた人も稀にいるが)。

嫌ではない人(一目惚れでない人)と一緒にいるのが大半なのだから、多くの人は、いい条件(良い年収や良い容姿)の相手と知り合えば、浮気心も生じるし、実際に行動を起こす人もいる。
条件から選んで、嫌いではない判定を下して、付き合っているのだから、違う条件(相手の趣味・嗜好)を知って、熱が冷めた(もともと熱していないが)といい、別れるのも至極当然だ。

まとめると、一目惚れ以外の恋愛は、好きではないのだから、考えても仕方がない。嫌いでない状態が続いているのであれば、付き合っていればいいし、嫌いになれば別れて、嫌いでない人と付き合えばいい。嫌いでない人はたくさんいる。複雑なようで、単純な話。






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