俺はなぜ、ステージに立ちたかったのか?③

俺はなぜ、ステージに立ちたかったのか?
俺はステージに立つというのは、遊びを越えた遊び、特級の遊びだと思っていた。だからステージに立ちたかったんだ。

しかし、ステージに立ち続けてわかった。俺は「チケット代以上のパフォーマンスをしたい」と思うので、たくさん練習をして、本番前は本番にピークが来るように、練習を控えて体調やメンタルを整えていた。
そして本番は、120%の力を出してウワァーってなって、お客さんを置いて自分が一番楽しんでいるようにならないようにしていた。
肩の力を抜いて80%くらいの力で、お客さんの様子を見ながら楽しんでもらえるように努めていた。

拙いパフォーマンスを120%の力でして、お客さんがその一生懸命さに感動するということを避けたかった。
だからめちゃめちゃ練習して、本番前は練習を控えて体調やメンタルを整えて、80%くらいの力でパフォーマンスをして、お客さんにはパフォーマンスのクオリティに感動してほしかった。

俺はハッとなった。これは遊びじゃねー!!
俺は遊びを越えた遊び、特級の遊びができると思ってステージに上がった。しかし、ステージはそんな場所じゃなかった。
想像と現実は別モノだった。

「チケット代以上のパフォーマンスをしたい」

バイトも給料以上の仕事ができたらいいなと思ったが、イヤイヤやってたからがんばれなかった。
しかし、ステージは自分が立ちたくてやってるんやろ?ステージに立つというのは仕事中の仕事、ザ・仕事だと思った。



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