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『恋しくて Ten Selected Love Stories』村上春樹(編訳)

『恋しくて Ten Selected Love Stories』は10の短編の恋愛小説が収められている1冊です。村上春樹さんがアメリカの雑誌『ニューヨーカー』を読んで気に入った小説など9つの恋愛作品を翻訳し、最後の1つは自身で新たに書き下ろされました。かなりストレートなラブ・ストーリーからちょっぴり苦みを感じるものまで、幅広く収録されています。

あまり日本では翻訳されていない作家のものが選ばれており、僕も知っているのはアリス・マンローとリチャード・フォードくらい。こんないい小説を書く作家がいるんだと新しい発見があるかと思います。

個人的にとても気に入ったのは、ローレン・グロフの『L・デパードとアリエット――愛の物語』。たった50ページの中に切ない大河小説を描いて、すごく印象に残りました。


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