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『夜想曲集』カズオ・イシグロ

カズオ・イシグロは、世界的にも評価が高いイギリスの現代作家です。
僕もとても好きな海外作家の1人です。

彼の作品をすべてはまだ読めていませんが、『わたしを離さないで』『クララとお日さま』など僕が読んできた作品は、毎回作風が変わるにもかかわらず、どれも心にくるものがあります。また、どれも非常にスラスラと読みやすいですね。
村上春樹さんも、カズオ・イシグロの小説は出版されるたびにすぐ手に取るぐらい好きらしいです。

『夜想曲集』は、現時点でカズオ・イシグロが書いた唯一の短編小説です。
副題の「音楽と夕暮れをめぐる五つの物語」をまさに表す1冊ではありますが、もう一つ男女の別れ的なものを5つの小説ともに扱っています。だから、どの小説も決して明るいストーリーというわけではないですが、心にじわっとくるものがありますし、短編にもかかわらず展開は気になるものばかりでした。

カズオ・イシグロ作品を初めて読む人にも、おススメの1冊かなと思います。


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