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『いちばんここに似合う人』ミランダ・ジュライ

ミランダ・ジュライは、アメリカで若き頃からパフォーマンス・アーティスト、映画監督など多方面で活躍してきた人物です。アート・映画の分野で成功を収めた後、2000年以降執筆活動を本格的に始めました。

『いちばんここに似合う人』は彼女が最初に執筆された作品で、16の物語から構成されています。この短編集は世界で評価が高く、フランク・オコナー国際短編賞を受賞。

日本では、この作品を岸本佐知子さんが翻訳されています。岸本さんは、日本を代表する翻訳家の1人で、彼女の文章はかなり読みやすいです。

『いちばんここに似合う人』では、人の孤独をメインに、ハッピーとは言えない短編が多いですが、でもそこには優しさを感じさせるところがあります。この作品について、「『人はみな孤独だ、だが孤独を通じてつながることができるのかもしれない』という裏返しの希望が読み取れるような気さえする」と岸本さんは述べられましたが、その言葉はすごく共感できるものです。

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