AKAI EWV2000 プリセットパラメータシート
過去データのサルベージをしてみようかとなんとなく思いまして、以前自分の勉強用につくった、AKAI EWV2000のファクトリープリセットのパラメーターシートを共有します。
なお、プリセットデータ自体はGarage 99さんで音声データとして公開されていますので
https://lyricon.garage99.net/2018/03/22/ewv2000-factory-preset/
ファクトリープリセットの復活、再インストールをしたい場合はそれを利用したほうが楽です。
このシートは、音色のパラメータを研究したい、鑑賞したい、というごくごく少数の、沼にどっぷりつかったマニアの方には楽しんでいただけるかもしれません。
下記のzip.ファイルを解凍するとエクセルファイルと.CSVファイルが入っています。エクセルのほうは多少見やすくレイアウトされています。CSVのほうはシンプルな表データです。
ところでEWV2000の波形については2005年に書いたことがありました。
「SAW」を選択しているのに、PW (Pulse width)を動かすと音色が変わるので波形を調べてみた、なんてことをやってますね懐かしい。今では皆さん知ってることですがどの波形を選択しても実はPulse波も重なってるというのがEWV2000なのでした。
なので、SAW波にしておいてほんのちょっとだけPWを上げると、ちょっとだけ波形がトガッて特徴的な音になるところがEWV2000の気持ち良いところでもあります。ってーことは、他の音源でEWV2000を真似たければ、SAW波にちょっとだけPluseを重ねると近づく、ってことですよね(もちろんフィルターの特徴とかあってそれだけでは再現はできないですけど、少しは近づくという)。
こういう観点でも、音作りのときオシロスコープがあると音色が可視化できて楽しいです。最近のハードシンセは波形が見れるようになっているものもあって嬉しいですね。外付けのガジェット感覚のオシロもありますし、
パソコンに音声入力したり、ソフトシンセを使って、DAWで波形を見たり倍音構成を見ながら音作りしてもよくて、こうするとただ単に耳で音を追ってつくるより音のイメージがしやすいのでおすすめです。
参考までに無料のDAW用プラグインのオシレーターの例。
同じサイトにスペアナもありますね。
https://socalabs.com/analysis/oscilloscope/
そんなところも踏まえつつこのファクトリープリセットの値を見ていくと、
P11の「JUDD」は、
SAWだけどPWが20になってるな、とか、
OSC1がちょっと高くOSC2がちょっと低くデチューンされてるな、とか、
フィルターは全開じゃないんだな、とか、
マルチトリガーでOSC1だけピッチEGかかかってますね、とか、
なるほど、とか、ほほう、とか、これは意外、とか
この表を見て独りつぶやくようになったら貴方も立派なウィンドシンセ廃人。
ちなみに
AKAI EWI3020mの波形やパラメータシートも大昔公開したので
興味のある方はどうぞ
http://wx.jazzsynth.com/pages/f040_ewiwave.html
http://wx.jazzsynth.com/pages/c010_040prlist.html#EWI
とうことで今回は単発の小ネタでした!