見出し画像

音源設定メモ02 Roland SE-02 その02 CV制御でいろいろやってみた。

〜ウインドシンセ用の音源の設定の備忘録シリーズです〜

 前回ウインドシンセ用のRoland SE-02の設定として最初の1週間触った結果のメモを書きましたが今回はSE-02をCV制御であれこれ試してみたというお話。

前回は全部MIDI制御でコントロールしましたが(NuRAD MIDI OUT → SE-02 MIDI IN)、NuRADは本体横にブレスのCV出力がついてまして、また実は別売り外付けのCV Module Boardを挟むことで、MIDI端子の空き端子からPITCH CVも出力できます。

現在某ウインドシンセ仲間からこのCV BoardのプロトタイプでGATEトリガー端子も付いているのをお借りしておりまして、ちょうど良いのでSE-02で使えないか、つまりMIDIを使わないフルアナログでSE-02を制御できないか試してみました。

 結論から言うと、残念ながら「正しい音程で鳴って一応演奏できるけど音の立ち上がりにノイズが入るのでウインドシンセ的演奏には実用的に使えない」でした。
 なぜかと言うとRoland SE-02側のCV入力は、ピッチCV、GATE、VCF CVのみで、VCAのCVコントロールができないのです。なのでこの状態でピッチCV、GATE、VCF CVを繋いでも、ピアニッシモで音を出そうとしてもGATEが出た瞬間に「パツン」と言うノイズがどうしても入ってしまい、これをなくすためには例えばVCAのアタックを500msecとかに設定すると消えるのですがそうすると音の立ち上がりがもっさりしてしまい逆に強いアクセントがつけらられなくなる。アッテネータを使ってGATEやVCF CVのバランスでなんとかならないかとも色々試してみてもうまくいかず。あと、NuRAD側からグライドをかけるとグライドはかかるのですが、その時ピッチベンドの幅も大きく広がってしまうため(ビブラートがシェイクみたいになってしまう)、演奏に使いづらい。またCVなのでチューニングが面倒。
 MIDI制御と比べてどうかというと、正直格段にスムーズになると言うわけではなく、僕の耳と感覚では少なくともピッチコントロール・ベンドコントロールに関しては差がわからない。と言うことでことSE-02に関してはピッチとGATEに関してはMIDI制御で充分、CVにするデメリットの方が大きいと言うのが僕のとりあえずの結論なのですが、

 ブレスCVによるVCFコントロールは、MIDIに比べてスムーズ感が増す感じがあり、これは充分意味があるなと思いました。接続も別売りモジュールは不要で本体のCV端子から直接繋げられるので運用もそこまで面倒ではない。

 しかし、外部アッテネータを使わない状態だと、フィルターを充分開かせるためにはSE-02のFilterセクションの「CONTOUR」ツマミを活用する必要あり。SE-02側の設定具体例としては
 ・FILTER CUTOFFツマミゼロ(最小)
 ・FILTER ATTACK最小、DECAY最小、SUSTAIN最大
 ・COUNTOURツマミ:例えば真ん中(5)。フィルター開閉の最大値とカーブをこのツマミでお好みで調節する。

MIDIのアフタータッチでのVCFコントロールと比べてどうかと言うと、MIDIだけでも正直充分スムーズなレベルではあり、わずかにCVのほうがスムーズと感じる程度でしょうか。フィルター開閉時のノイズはMIDIでもほとんど感じません。SE-02はこの点すごく良くできてると思います。タンギングで音を止める時のパツパツ感はフィルター制御の方が少なく感じます。ここら辺、個人の奏法でもかなり変わってくるとは思います。

VCA(ボリューム)とVCFのブレスカーブのバランスがMIDIとCVでは異なるようで、演奏しているとそっちの方が重要に感じます。前回のテスト演奏はMIDI制御ですが、冒頭部のアタックの感じは、本当にたまたまのバランスの関係なんでしょうけど、MIDI制御の方が出やすいです。CVだとちょっと物足りない。

なので、スムーズなCV制御の感じをメインにしつつ、MIDI(アフタータッチ)のアタックの感じを足す、と言う設定をやってみました。具体的には
・NuRAD ブレスCV端子 → SE-02 VCF CVインプットに接続(このページ最上部の写真の通り)
・NuRAD MIDI端子 → SE-02 MIDI端子接続
  Note、Note on(Gate)、Bend、VCA(Volume = CC7)をMIDI制御
・NuRADからブレスアフタータッチを出力。SE-02の[PATCH SETUP]でアフタータッチの効き具合を50に設定

 【補足メモ】この「50」とかの数値はパッチごとに保存できるので、「ゼロ」にしておけばNuRADで常にMIDI AFTER TOUCHを出していても音色毎に実質的にAFTER TOUCH無効にできる。

これで演奏してみたのがこちら

おおよそ欲しい感じのアタックとスムーズさを両立できたかな??(ちょっとコントロールミスしてる箇所も残ってますが・・・)

・・・そのあともあれこれいじったり演奏してみたりもしましたが、CV VCFとMIDI VCFの併用は良い面もあるけど設定がやや面倒といったこともあるので、現段階での個人的な結論は

・VCFは基本CVでのみ制御。曲によってどうしても物足りない場合はMIDI AFTERTOUCHでのVCF制御も併用。
・VCF CV以外はMIDI接続でMIDI制御。

であります。MIDIの簡便性・安定性とCVのスムーズさのいいとこ取りができてるとも言えますでしょうか。CVもMIDIも両方出せるNuRADの特徴をうまく活かせる点もSE-02、良いと思いました。

で、SE-02をいじっていくと不満に思うのが、「音色の保存はできるのは良いけれど、保存した音色のパラメータが後からわからなくなる」点。不満を解消すべく、
SE-02のエディタ↓を買ってしまいましたのでその顛末は次回。
https://www.studioelectronics.com/products/synths/software/se-02-editor/


上記動画のバッキングはこちら↓を使わさせていただきました。




この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?