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ウインドシンセ音源紹介 2 Mainstage (ファイル配付)

 ウインドシンセサイザー向きの外部音源(ソフト、ハード)をいろいろ試したり調べたりしたメモシリーズ。Mac使いであれば絶対におすすめのMainstageについて。Windsynth用のMainstageファイルも公開しています。

はじめに

 ウィンドシンセの音源としてソフトシンセを使いたい場合に便利なのがAppleのMainstageというソフトウェアです。Mac専用です。MacのメリットのひとつはMainstageがあること、といっても良いくらいのソフトと思ってます。
https://www.apple.com/jp/mainstage/

Mac App Storeでのみ販売。

4500円(執筆時)のソフトですが、その価値からすると異常にお安いです。

利点はたくさんあるのですが、ウィンドシンセを使ってのライブ演奏や練習の際にいろいろなシンセ、エフェクタプラグインの母艦とするのに最適で便利な機能が詰まっていますし、使えるソフトシンセも付属しています。

ウィンドシンセ用Mainstageファイル配付(無料)

ということで、ウィンドシンセ用向きのMainstageのファイル(.concertファイル)を作ってみましたので公開します。無料です。ご自由にお使いください。(2023/8/6追記:MAC版Chromeではブロックされてダウンロードできないようです。SafariまたはFirefoxではダウンロードできます)

Mac環境でダウンロードして解凍するとWW_Windsynth00.concertというMainstageのファイルが出来ますので、ダブルクリックすれば使えます。

ファイルを開いたところ

Mainstageに付属しているシンセプラグインだけを使っていくつかウィンドシンセ音色を入れてあります。これを使うには
お使いのウィンドコントローラーの設定を
・ブレスセンサからはCC2(ブレス)およびAftertouchの両方を出す。
・バイトセンサからはピッチベンドを出力
・グライドセンサからはCC5を出力(0-127のフル範囲)

としてください。

Mainstageの画面でAftertouch、CC2、ピッチベンドは大きなノブをメーター代わりにリアルタイムに値が表示されます。
小さなノブはCC1, CC3, CC5, CC65を表示するようになっていますが、左上の「レイアウト」ボタンを押して任意のノブをクリックすれば、どのCCを認識して表示するか変更できますので好みに応じてカスタマイズしてください。

この大きな3つのノブで、息とベンドを目で見ながら練習すると、耳だけで聞きながらの練習より効率が良くなると思います。例えば息を入れるとCC2値が100〜127くらいの範囲でしか吹奏していない場合は、もっと下の64位のところの音色をうまく活用しての演奏を心がけるともっと表現力が増すかもしれません。

また、新しいウィンドコントローラーを導入した場合に、慣れているコントローラーを近い設定にする場合にも、このノブメーターを見ながら行うと効率が良いと思います。

作って入れてあるウィンドシンセ音色はMainstage付属のソフトだけを使用しています。
Retro synth:アナログシンセ、FMシンセ、Wavetableシンセの基本機能を絞って搭載したプラグイン。
ES2:Logicに古くから付属していたシンセプラグイン。Modulation matrix可能で深い音作りが可能
Strings、Mellotron:基本機能に絞ったPCMストリングス音源と、メロトロンエミュレート音源。ここでは、これらの音源を「AutoFilter」というAudio FX Pluginでブレスコントロールしています(AutoFilterのCut offにブレス(CC2)をアサインしています)。
Sampler:Logicで以前EXS24としてプロの現場でも良く使われていたサンプラー音源が名称とインタフェースを変えて「Sampler」となったもの。これもmatrix他様々な設定ができるので普通にプロ用として使えます。

ES2とSampler(EXS24)はマイケルブレッカーが晩年使用していたりもしました。これが4500円で手に入ってしまうのはまさに破格ですね。

どんな音色かはまあ、吹けばわかるので省略いたします。リバーブその他エフェクタも含めていろいろいじってみてください

あと当然ですが、お手持ちのソフトシンセプラグイン(AU)が使えますのでMainstage上でそれらを呼び出して使ってください。

Mainstageそのもののウィンドシンセ向けの操作方法は、河原塚ユウジさんのyoutubeチャンネルが参考になります。https://www.youtube.com/@yujikawaharazuka

おわりに


今回解説はだいぶ省略しましたが、何かご質問ご要望あればコメントいただければ追加で解説したりするかもしれませんのでどうぞよろしくおねがいいたします。

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