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第98回箱根駅伝駒澤大学振り返り

トップ画像は時事通信(https://www.jiji.com/jc/article?k=2022010300356&g=spo)より引用。
こんにちは。こんばんは。お疲れ様です。ホルスです。
 青山学院大学さん強かったです。いや強すぎました。
 優勝おめでとうございます!
今回もまた出雲駅伝、全日本大学駅伝に続いて振り返り(感想を含む)書いていきたいと思います。
 Twitterにて簡易では各選手の振り返り(感想)はツイートしたので今回もそれに言葉を付けていく形でいきたいと思います。


1区唐澤拓海(2年生 花咲徳栄)

1時間01分19秒 区間2位 ※駒澤大記録素晴らしいの一言
吉居選手が飛び出した時に付いていく選択はせず、2位集団で走る選択をして終始2位集団の真ん中から前方付近での位置取り
一時はトップ中央吉居選手と1分30秒くらいまではひらいたものの、タスキ渡しの時点では39秒の差まで縮めていけたのが田澤の2区での大八木監督以来の2区区間賞のアシストをした。
 終盤2位集団を抜け出して勝ちきれたのは大きかったし、これで自信を取り戻してくれば。
 ようやく高校時代の唐澤選手を見られた気がします。今後は駒澤の1区のスペシャリストになるのかそれとも単独走でもいける自信を持ってるようになって、もっと各駅伝で大事な区間をいけるようになるのか。
 もし来年も箱根で吉居選手と1区で走るなら付いて行ってくれるようになるのを期待したいと思います。

2区田澤廉 (3年生 青森山田)

1時間06分13秒区間賞 ※駒澤大記録 文句のつけようがない走り。
7.2㎞付近で首位を走る中央手嶋選手を抜きそこからは単独走となる。後ろから東京国際大イェゴン ヴィンセント選手が迫ってくると思われたが、迫ってこず。これは当初思ってたのと違ったはず。それでも最終的に1時間6分13秒(区間歴代4位、日本人ではあの東洋相澤選手に次ぐ2位)で2区を走ってしまうんですから、いったい何を見せられいるんでしょうね(笑)
 もし仮にヴィンセント選手と並走になっていたら、日本人2人目の5分台が達成されていたのかどうか気になるところではあります。
 3年目にしてようやく箱根での区間賞獲得また大八木監督以来駒澤の2区区間賞はなったので重かった壁を破った。
正直言って、田澤が箱根で先頭走るとは思ってませんでした。
今シーズンは出雲2位、全日本区間賞、箱根2区間賞と異次元の強さでした!
 田澤ありがとう。今シーズンチームは色んなことがあったけど、難しい状況で3年生キャプテンお疲れ様でした。
 来シーズンは大学ラストイヤーとなると同時に世界にいくと思うので、怪我無く過ごして世界陸上にいけるようになったら世界と勝負してきてほしいと思います。
 あとは2区走り終わった後に同じ2区走った順天堂三浦龍司選手のところへ行って「俺、オレゴンの標準記録切ったで~一緒にオレゴン行こう」ていうやり取りには笑いました。 

3区安原太陽(滋賀学園 2年生)当日変更で起用 

1時間4分2秒 区間16位 悪くない。
本来は違う区間での起用予定だったか?
区間順位こそ16位になったが、本来ピーキングには自信を持ってる選手なので、走ってる途中なにかアクシデント等あったか?それともレースプランと異なったか。
10㎞通過を28分50でいけてるので、決して悪くはなかったと思います。
ハーフにはまだ自信を持ててなかったか?
安原のこんな苦しむのは初めて見たきがします。
彼は間違えなく今シーズンの出雲での自分の失敗を糧に全日本では優勝の立て役者になったと思う。箱根では確かに区間16位になってしまったけれど、全日本大学駅伝では優勝の立て役者になってるんだから。
 来年度はハーフにも自信をもって怪我をせず三大駅伝全部で走って好走してほしいと思います。

4区花尾恭輔(鎮西学院 2年生)当日変更で起用

1時間2分42 区間9位 安定感マイペース
貰った位置が悪かったか。やはり花尾は競り合う相手がいる選手がいる時や、前を走ってる時に活きる選手だと思う。 今回は彼の良さが出なかったかてことだと思います。走るごとにタイムが上がってきたのは流石 今回は全日本大学駅伝でのアンカーの時と違って目線が散らかってたのでもしかしたら往路起用にプレッシャーあったのかもしれない。 後は昨年度の7区走った時に前半突っ込んで入って終盤に粘れなかった事があり、今回は突っ込んで行かないといけない状況だったけど、突っ込んでいけなかった要因なのかもしれない。 言い方は悪くなってしまうが、花尾選手の課題がはっきりとしたので良かったのじゃないのかな?と思います。何よりもこの往路での走りを糧としてまた選手として大きくなってくれたらと思います。 出雲駅伝でも全日本大学駅伝でも花尾選手の走りがなかったら出雲5位、全日本優勝は無かったのだから。※花尾選手に関しては別途また記事を書くつもりなのでこれくらいにしときます。

5区金子伊吹(藤沢翔陵 2年生)

1時間11分20秒 区間4位 ※駒澤大記録
芽吹がいるなら伊吹もいる。その通りだった

 2年生世代では9人目大学三大駅伝デビュー
帝京大細谷選手に付いていった時は、大丈夫か?と思ったけど、大丈夫だった。離れてからの走りは見事としか言いようがなかった。
金子様様でした。またこの金子選手こそ昨年度の準エースだった小林歩選手でしょう。あるいに大八木監督も想定外に良い走りだったんじゃないかな?
また駒澤の2年生世代に経験者が現れたと同時に争いが激化するだろう。
 来年度も今年度と同様5区狙いでいくのかそれとも全日本から駅伝のメンバー争いに加わってくるのか楽しみである。


6区佃康平(市立船橋 4年生)当日変更で起用 

58:53 区間6位 鉄人
 本来は5区か8区での起用があると予想していただけに、急遽の起用?となったが、区間6位でまとめる。タイムは58分53秒と58分台でいけたのは最後4年生の意地だったか。最後の絞り出しも出来たと思うので、今出来る一番の走りをしたと思います。ナイスラスランでした。この佃選手の走りには駒澤の4年生全選手の思いが詰まっていたと思います。
 同学年はやらかすし、3年生は世界いく選手いるわ、2年生は駒澤史上最強世代と言われて競技になれば同級生同士でバチバチやってるし、1年生はそんな2、3年生に勝って駅伝メンバー入ろうとしてくるしほんと苦労した思いますが、お疲れ様でした!!!


7区白鳥哲汰(埼玉栄 2年生)当日変更で起用 

1時間4分12秒 区間10位 まだまだこれから
 区間10位になるもレースの内容は悪くなかった。
10.2㎞付近で順天堂西澤選手に抜かれるもタスキ渡しの時は1秒前に出て渡したのは流石でした。
最後の絞り出しは今出来る事を全て出した感じ。
怪我がありスタミナに不安があったから、7区起用だったか?本来は1区か3区いける選手だと思うので。
少なくとも去年の1区のリベンジになったのんじゃないのかなと。
 来年度は怪我せず1年間過ごして、主要区間を走ろう。


8区鈴木芽吹(佐久長聖 2年生)当日変更で起用

1時間07分48秒 区間18位 頑張った。
 怪我明けとはいえ8区に起用されるということは、走れる状態であると判断されての起用だったのだと思う。
走ってる途中で痛みが出たとのことで、区間18位に
途中まで順天堂津田と一緒にいって無理をしすぎたのかもしれない。
正直こんな姿は見たく無かったというのが本音です。
今度は焦らずじっくり時間をかけて治して、また元気な姿を見せて鈴木芽吹完全復活ていってほしい。
田澤廉選手は世界目指すし、同級生は強くて焦る気持ちもあるかもしれないけど、ここは我慢して今後の競技人生のためだと思って、ゆっくり休んで今度は怪我しにくい状態になって戻ってこよう。


9区山野力(宇部鴻城)

1時間8分48秒 区間4位 成長した姿 次のキャプテン
 芽吹のアクシデントがありミスをすればシード権争いに巻き込まれてしまいそうでプレッシャーのかかる状況となるが、結果的に表彰台に望みを繋ぐ走りとなる。
大八木監督が9区に自信を持っていたのは、山野が走れると予想していたからか。
この山野の走りが表彰台を引き寄せたか

2021年1:10:04 (6)
2022年1:08:47 (4)

条件等の違いはあるけど、前年の記録から1分17秒縮めて区間順位は2つ上げてるけど、それでも駒澤記録に届かず。
※駒澤記録は81回(2005)での塩川雄也さんがマークした1時間08分38秒。
※昨年の箱根に今年山野選手が出した記録を当てはめると区間2位相当
 来年度は同学年の田澤選手がやはりというべきか競技に集中(世界にいくため)ため山野選手がキャプテンに就任する事に。山野キャプテンがどんなチームにするか楽しみである。彼は2020年度キャプテンを務めた神戸選手と同様に推薦じゃなくて一般入試を突破して入学した選手なので。何よりもこの1年間チームに色々なことがあり、田澤前キャプテンの下副キャプテンを努めていたのだから。
 来年度はもし9区に起用されるのなら駒澤記録は狙っていこう。あと怪我無く三大駅伝全部出走しよう。

10区青柿響(聖望学園 2年生)当日変更で起用 

1時間9分44秒 区間6位 駒澤埼玉2年生トリオ最後の一人
 最後ゴール手前で東洋大清野選手に捉えられた時はもう4位だと思いましたが、前回大会優勝校の誇り(プライド)の意地?を見せ最後の最後に東洋に競りかったことこれは本人にとってみれば自信となったと思います。またチームにも諦めたらダメだということを再認識させたのではないのだろうか。
 彼も花尾選手と同様に長い距離になると力を出せる選手だった。
この青柿選手の最後まで諦めない走りがまた次へと繋がってくると思います。来年の箱根では花尾選手と共に復路で起用されるのであれば、良い思いをしてほしいと思います。
全日本での悔しさも少しはこの箱根ではらせたのじゃないのだろうか。
 来年度は全日本でも区間上位で走ってくれるでしょう。

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総合成績

1区唐澤拓海  1時間1分19秒 区間2位
2区田澤廉   1時間6分13秒 区間賞
3区安原太陽  1時間4分02秒 区間16位
4区花尾恭輔  1時間2分42秒 区間9位
5区金子伊吹  1時間11分20秒 区間4位
5時間25分35秒 往路3位
6区佃康平           58分53秒 区間6位
7区白鳥哲汰  1時間4分12秒 区間10位
8区鈴木芽吹  1時間7分48秒 区間18位
9区山野力   1時間8分48秒 区間4位
10区青柿響   1時間9分44秒 区間6位
5時間29分23秒 復路9位
総合順位 10時間54分57秒 3位

まとめ

 往路は駒澤大学記録でいけているのでトータルで考えれば、想定通りのタイムだったのじゃないのかなと思います。復路では区間二桁が2つ出てますが、どちらも責められないと思います。何よりもこの復路では5区間で一つも区間3位以内に入れていないのは近年の駒澤らしくないとおもいました。その結果から復路の順位は9位に留まっていますし。何より高速化していた今大会で復路駒澤記録ベスト3にも入れていないですし。
 総合の記録自体は駒澤記録1位とはなりましたが、それは往路での貯金があったからだと思います。

来年度はまず今年度たくさん出た怪我を減らしていってほしいと思います。
 それに田澤選手はオレゴンに出場する可能性が高くどこまで、駅伝に参戦出来るか未知数ですし、芽吹選手も流石に今回のアクシデントで来シーズン全部駅伝走れない可能性もあり得ると思うのでその2人が駅伝出来ない可能性も考えてチームを作ってほしいと思います。

後は、ここまで現2年生世代に駅伝経験者が偏ってきているので、3年生と1年生から駅伝に起用したと思わせる選手が出てきてほしいです。

最後まで読んで頂きありがとうございました。

おまけ

1位76回(2000)揖斐祐治1時間03分12秒
2位77回(2001)揖斐祐治1時間03分17秒
3位88回(2012)上野渉1時間03分29秒
4位87回(2011)窪田忍1時間03分43秒
5位78回(2002)揖斐祐治1時間03分45秒

上記の記録は駒澤の7区の駒澤記録ベスト5なのだが、近年箱根駅伝が高速化している中直近でベスト5に入ったのが2012年に上野渉さんが出した記録というのは7区に強い選手を配置出来ていないのかもしれない。もちろん気象条件等の違いがあって記録が出ていないのかもしれないが。もしかしたらこの7区が鬼門となっているのかもしれない。

今回更新された駒澤大学記録
1区唐澤拓海  1時間1分19秒 
2区田澤廉   1時間6分13秒
5区金子伊吹  1時間11分20秒
往路駒澤大学記録 5時間25分35秒

おわり

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