投稿論文がやっとレビュー中に

 テーマが悩ましいためか、いつもエディターキックを食らう。前回は読者の興味をひかないと4件蹴られ、最後に紹介された雑誌に掲載(Q2)された。今回も雑誌の読者層が…と4件断られ、もっといい雑誌に出しては?と皮肉を言われてきてまともに中身を読んでもらえなかったけど5件目でやっと中身を見てもらっている。掲載されるか分からないけど。
 どこの世界も新しい方法論が出てこないと停滞してしまうわけで、日本のスポーツが世界を驚かせ続けているのもスポーツ医学、スポーツ科学の賜物だったりする。競技の裏では病院を建ててしまったり、食材の確保をしたり、現地の気候や水質調査をしたり簡易保健所みたいなこともしている。そうしたものの集大成が結果につながるのである。一昔前に一世を風靡した体幹トレーニングだったりいろいろとみんな基礎的な研究を重ねてやっと役に立つものになるのである。もちろん、うまくいかずに消えていったり復権したりするのはまさに科学なのである。当たり馬券だけを買うことはできないのだ。某ノーベル賞の先生の講演をいくつか拝聴したが、散々意味がないとバカにされてきたとか、呼び出されて税金の無駄遣いだと叱責されたとか無駄なプレッシャーをかけられてきたのである。でも偉大な研究は過去の試行錯誤の積み重ねかみんなが注目していないところからやってくるのだ。
 みんなと違う視点から見た日常風景の違和感はきっとよくも悪くも思いもよらない真実を教えてくれるだろう。だからみんな研究発表する意識を持つことは重要だ。そんな研究を拾い上げる雑誌もまた重要になる。

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