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アシモフのロボットシリーズはいいぞ

えっ…。
早川書房が絶版本の復刊リクエストを受け付けている!!!!?

事件ですよ…。これは事件ですよ!!寝てる場合じゃねぇ!

アイザック・アシモフ『夜明けのロボット』『ロボットと帝国』に清き一票をお願いします!!!!!!!!!!
人助けだと思ってお願いします。

そんなこと言われても文脈がわからないと投票できないぜ。という方はぜひですね、ミステリとしてもSFとしても異種族バディ捜査ものとしても珠玉の一冊!『鋼鉄都市』を読んでください。ぜったい面白いから!!!大好きなの!!!!

舞台は少し未来の地球、人口過密のメガロシティ。
地球圏には外惑星船が飛来しており、はるかに技術の進んだ宇宙産のロボットが輸入され、なくてはならない労働資源になりつつあった。だがロボットに仕事を奪われる現状に対して地球市民の反発は根強く、熟練の中年刑事イライジャ・ベイリもまた、ロボットを毛嫌いする一人であった……。
そんな折、地球上で、宇宙人の要人が殺害される。現場は密室。国際問題に発展しかねない大事件であった。宇宙人側は、宇宙人代表のヒューマノイドと地球人の刑事による合同捜査を要求する。

ロボット嫌いのオッサン刑事と、人間の感情がわからない美丈夫ヒューマノイド。正反対のバディが、事件捜査を通して互いを知り、揺るぎない信頼関係を築いていく王道のバディ捜査ものです。
ミステリとしても、SFとしても、すごくすごく面白いです。そして読みやすい! 70年前に書かれたとか嘘でしょ!? 
かの有名な「ロボット三原則」も描かれます。

で、この最高バディのシリーズがね…そう、単発じゃなくてシリーズなんですよ!シリーズといっても、それぞれ一冊でちゃんと完結してますので、物足りないとかはないんですけど。

ただ、このシリーズのグッとくるところはですね。人間とロボットのバディだという点にあるんですね。
巻を重ねるごとに、中年で人類のベイリ刑事は容赦無く歳をとっていくんですが、ヒューマノイドであるR.ダニールはずっと容姿が変わらないんですよロボットだから!!

そしてこれが長編にして4作あるんですけど、、ってことはほら、、、中年だったベイリ刑事は永遠には生きられなくて…みなまで言うまい!読んでくれればわかる!!!

なのに現在入手可能なのが最初の2作だけなんですよおおおォ!!!

でも、最後の2作の切なさとかアレコレとか、要るじゃん……!読まないとわからないんですよあれもこれもあれもこれも。どれだけ好きを語ってもあらすじだけじゃ1/3も伝わらない。純情な感情は空回り……はぁ。
世界に必要なんですよ『夜明けのロボット』も『ロボットと帝国』も……つまり早川書房が復刊リクエストを聞かせてねと言ってくれたので、それでは聞いてください。バディは最高。

ついでに、シリーズ二作目『はだかの太陽』も紹介します。
こちらもまだ入手可能です。素晴らしく面白いです。

接触と三密を極端に厭う人々の惑星ソラリスを舞台に、ベイリ&ダニールが超変則な不可能殺人事件に挑みます。コロナ禍での在宅ワークと非対面非接触人付き合いの社会を、思考実験でめちゃくちゃ突き詰めていくとこうなる!みたいな惑星が舞台。1956年の作品なのに…

この二作を読んで、続きが気になる!と思ってくださった方はぜひリクエストをお願いします。

もちろんシリーズがぜんぶ入手可能になったら読む気になるんだけどなぁ〜って方もいらっしゃると思うので、まずは人助けだと思ってリクエストだけしてもらってもぜんぜん構わないぜ…!!なりふり構っていられるか、、ハァッハァッ、やっと掴んだチャンスなんだ……!

リクエストはさておき、『鋼鉄都市』だけでも構わないので読んでくれると嬉しいです。

あと、こんなに騒いでる一方で、山形県に参加書店がひとつもなくてわりと絶望してるので、参加書店、増えてほしいです

終わります。

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