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マスラダ・カイが人に物を頼む態度まとめ

気が狂ったのでまとめる。血走った眼だ。
今回はタキに物を頼む態度を中心にまとめましたが、いずれマスラダからタキへの「黙れ」シリーズもまとめたくなったらやります。スゥーッ!ハァーッ!

【トーメント・イーブン・アフター・デス】

♯2

「……いいだろう。案内しろ」そして付け加えた。「ただし相応の代価をもらう」
ニンジャスレイヤーは梯子を降り切った。「ガイドしろ。タキ=サン」『勿論。そう遠くない。頼むぜ。もうすぐアンタはカート・コベイン似のハンサム・ハーフ・ガイジン・ガイが椅子に縛られてる場所に辿り着くからな。それがオレ』
「サツガイについて話せるな」マスラダはタキの手を掴み、ジゴクめいて見下ろした。

出会った。
殺されかけていたタキは、ニンジャとは知らずマスラダ宛にIRC通信。オレはサツガイを知ってるぜ、マジにな。と嘘をついて死地から助けてもらう。
貸し借りの発生。


【マーセナリイ・マージナル

♯4

赤黒の眼光がタキを射た。焼けるように熱い手が肩を掴んだ。「忍」「殺」のメンポがマグマめいた光を帯びた。ニンジャスレイヤーは言った。「サツガイの情報は」
「オ、オレは殺すな……何も得られなく……」タキはしどろもどろだった。「……」ニンジャスレイヤーはやがて言った。「スシをとれ。今すぐにだ」

怯えてる。
この時点では、タキはマスラダに殺されるかもしれないと考えていたのがわかる。無理もない。


【サンズ・オブ・ケオス】

♯1

タキはニンジャスレイヤーを見た。ニンジャスレイヤーは見返した。冷徹な目だった。冷徹な中に、溢れ出る寸前で押し留められた激情がある。「なあ考えろ。お前だけなら知った事じゃねえが、オレまで片棒担ぎにされたら……」「知った事ではない」死神は言った。「取引をしたぞ、タキ=サン」

♯5

「こいつらの手掛かりを探せ、タキ=サン」「そう簡単に個人情報が抜ける奴ばかりとは限らねえぞ」「やるんだ」「クソッ、お前……」タキは頭を掻き、(後略)

タキが装束の解けたマスラダを見る。
冷たい目の中にある激情に気づく。
「人間なんだな。お前」「違うかもしれんぞ」から始まり、終盤に“「お前、けっこう怪我してんじゃねえか。オレでもわかるってのは相当……」「特にない」「特に、特にね」タキは目を逸らす。”のやり取りがある。

タキにとってのマスラダが、わけわかんなくて怖い死神→迷惑なクソ野郎に変わったのはこの回からかも。


【ヨグヤカルタ・ナイトレイド】

♯3

『ウキヨが起こした事件、知ってるか』「幾つかは」血生臭い殺戮の数々。『気を許すなよ』「元から、そうだ」ニンジャスレイヤーは言った。「あいつにも、おまえにも」

♯7

『お前らの出現に合わせて、こっち側……つまりネオサイタマ側の施設の攪乱をオレがやる必要があるんだ、わかるよな?』「わかっている」『ミヤゲはそっちのサイバーシーシャだな』「ふざけるな」

買ってあげればいいのにミヤゲくらい…お世話になってるんだから……ともあれ、素顔を見る前と比べてタキの態度がちょっと気安くなってますね。
マスラダはまだ気を許してない。巡回スポットに毎日現れ、出された餌は食べるが、近寄ると逃げる野良猫。


【ストーム・イナ・ユノミ】

♯3

(どうした)ニンジャスレイヤーはニューロン内で応答した。『ヤバイ、肺がやられて動けねえ。死ぬかも。クソニンジャ野郎……オレの店、客を……ヤベエんだ!』(簡潔に伝えろ)『サンズ・オブ・ケオスの奴が来やがった!つうか、来てる!ピザ・タキに!』 13

これを耳にした瞬間ピザタキに向かってなりふり構わず全速力で跳び駆けるマスラダが見られる。これぞ至福である

『助けてくれ!ハヤク!クソヤベエんだよ!』「黙ってろ!いや、何かわかる事は。そいつの名前や、ジツの類いは!」看板、配管、路地裏!

♯5

「いいか?お前がいなけりゃオレはこんな目に遭わなかったし、オレのピザ・タキがファックされる事もなかったんだ。ファックト・アップだ」「やかましいぞ」遂にニンジャスレイヤーが言い返した。「おれは止めるつもりはない……!」

反省しておとなしくモップをかけるマスラダ。
ここらへん何度読んでも悶えてしまう(直接に物を頼んでいる態度じゃないけど可愛いので引用してしまった)


【ダメージド・グッズ】

♯2

風鈴が鳴り、ドアが開いた。マスラダだ。「タキ=サン。調べ物だ。今すぐだ」リンゴのワックスを服で拭いながら入って来た。

マスラダも脅さなくなってきた。


【ザイバツ・シャドーギルド】

♯1

新たにその動向の一端が明らかになったサンズ・オブ・ケオス構成員の情報を、タキは素知らぬ顔で一度スルーしかけた。ニンジャスレイヤーはその不自然を見咎め、彼を脅し、強いて、情報を深く掘らせた。 13

と思ったらまた脅してる。

♯7

『絶対うまくいかねえんだからな?いいな?』前回の失敗の経験からタキが請け合った。「いい。やれ」ニンジャスレイヤーが答えた。8

気持ち信頼度があがってるような気もする一幕。


【オラクル・オブ・マッポーカリプス】

♯1

「毎回毎回アレだがよ」店内地下アジト、タキはUNIX蛍光ライトに照らされたしかめ面をニンジャスレイヤーに向ける。「今回はマジで無理だ。終わってる」「そうか」ニンジャスレイヤーは眉ひとつ動かさず、タキを見返した。~(略)~「お前が何か困難をあげつらうとする。おれが何もせず諦めると思うか」 「思わねえよ。だがよ……」タキは言葉に詰まった。

♯3

ニンジャスレイヤーはタキに通信をリクエストした。「第二飛行甲板へのルートをガイドしろ!」『それなら可能だ。オレはテンサイだからな……恩に着ろよ!』「右か!前か!」「前だ!」「イヤーッ!」KRAAASH!更にフスマ破壊突入!走る!走る! 40

ツーカー!!

♯8

『モシモシ!モシモシ!聞こえンのか!返事しろ!』タキからの連続IRCリクエストがニューロンを苛んだ。『死んだのか!オイ!』
「死んでいない。コトブキとはぐれた」ニンジャスレイヤーは言いながら、時間を確認した。さほど経過していない。『ああそうだ。不幸中の幸い、座標はわかる。待ってろ』やや間が空き、『……最悪。九割、"虎"のアジトだ』「向かう。合流する」ニンジャスレイヤーは走り出した。 20

おそらくこの後ほどなくして通信が途絶。
ナスカ消失の報をタキはニュースで知る。


【ライフ・アフター・デス】

3

ナスカ消失後、マスラダから久しぶりのIRC通信。

タキは反射的にそこをフォーカスした。文字化けしたIPからの書き込みだ。【ホテルの座標を調べてくれ】「ホテル?」【すぐに】 21
タキは焦って返事を送信する。「どこにいる連絡ひとつよこさずこのイディオットめ」【シトカ。「雪兎」。すぐに】「ダムシット!」タキは机を殴りつけた。

不憫。

♯7

ニンジャスレイヤーはタキに通信をリクエストする。「合流した。経路をくれ。シトカから脱出する」『脱出だと?お前……今こうやって通信を繋げてきて、お前……お前、何がどうなってる?畜生め!』

マスラダ、タキならすぐ情報をくれるって一片の曇りもなく信じてる物言いだ……って思うんですが、一言なにか労ってあげても罰は当たらないと思う。

『(前略)……オレに恩に着なきゃいけねえのにお前ら、ガキがどうとか、聞いてねえッつうの!』
「頼む」ニンジャスレイヤーは言った。タキは狼狽した。

ここで初「頼む」を繰り出すマスラダ。当然タキは狼狽する。
ずるい! マスラダずるい!!

 

 

おまけ。

◆コトブキちゃんへ物を頼む態度

【ライフ・アフター・デス】
♯4

ニンジャスレイヤーはゾーイをコトブキに向かって押した。そして「頼む」と言った。

♯5

「せっかく会えたのに、こんな緊急事態……でも……あの人は悪い人じゃないと思うんです……!」「そうか」ニンジャスレイヤーはスーサイドを睨みながら答えた。「ゾーイを頼む。過冬がそいつを狙っている。親の元に、帰す」 2

コトブキちゃんは積極的に目標を共有し先回りして動いてくれるので、S1だとマスラダが頼みごとしてなかった。
明確にコトブキちゃんの意に反した行動をお願いするのは意外にもシーズン2のここが初めて。

タキといい、再会を喜びたがってる相手に対して「頼む」使うのずるいよ!


◆コルヴェットさんへ物を頼む態度

【ザイバツ・シャドーギルド】
♯5

「じゃあ決まりッて事でいいか?目的は同じだ。奴を倒す」コルヴェットが念を押した。ニンジャスレイヤーは頷いた。コルヴェットが頭を下げた。「ヨロシクオネガイイタシマス」ハンコは無くとも、強力な礼儀作法の縛りである。「……」ニンジャスレイヤーは応じた。「ヨロシクオネガイイタシマス」
「この家にザゼンできる場所はあるか」「ああ、あるとも」「案内しろ」

ぶっきらぼうではあるが最低限の礼節を感じる。


アユミさんへ物を頼んだときの態度

【オラクル・オブ・マッポーカリプス】
♯8

「言われた通りの物の筈だけど。これで大丈夫?」「ああ……そうだ」マスラダは中身を確かめた。そして微笑んだ。「良かった。焦ったよ」「わたしが居たからよかったけど!」「恩に着る」「恩に着てよ」「今度飯でも奢るさ」「そうね」アユミは少し考えた。「そうだ。テンプラ」「テンプラか……」

 言葉足らずだがやさしい。本来のマスラダはこうなのである。


本来ならこういう思いつきは次回の手書きノートログ用の雑談として取っておくべきだったのに我慢できなかった。以上です、結論マスラダの人に物を頼む態度がずるい! 好き!!!

楽しいことに使ったり楽しいお話を読んだり書いたり、作業のおともの飲食代にしたり、おすすめ作品を鑑賞するのに使わせていただきます。