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ニンジャスレイヤーをAoMシリーズから読む/【ストレイト・アウタ・ネオサイタマ】(2021.4.1)

こんばんは!新年度お忙しい皆様もいらっしゃることでしょう!私も新しいお仕事が明日からなので緊張して落ち着きません、その筈だったのにエイプリルフール企画のヒプノシスニンジャを読んで春の湖の底にダイブ!溺死!!クリスタルレイク!!!!お元気ですか!?私はもうだめです!!!

いつものAoM感想目次はこちら。

【前提】望月のニンジャスレイヤー知識

・物理書籍第一部を3巻まで(中断)
 →6年経過(ほぼ忘れる)
 →『スズメバチの黄色』で復帰
 →AoMシーズン1読了(→第3部野球回実況再放送)
 →AoMシーズン2読了
 →AoMシーズン3読了
 →PLUS加入+AoMシーズン4(今ここ)

・今はシーズン4をTwitter連載で読みながら、PLUSエピソードとトリロジーを追っています。

◇◇◇

今回のエピソードはこちらです。

【ストレイト・アウタ・ネオサイタマ】
(2021年度エイプリルフール企画)

時は2021年4月1日時刻は午前11時過ぎ、突然のソシャゲ広告(邪魔なやつ)風から始まる狂気の祭典に巻き込まれ、もなかさんは混乱していた。

これが噂に聞くエイプリルフール……思っていたよりヤバい!

前編

そして始まったヒプノシスマイ……じゃなかったヒプノシスニンジャ!!
マスラダくんのラップバトルが見られる!?!?

伝説のチャンプ、MC Wasshoi!がネオサイタマから姿を消してから、十年が経過しようとしていた。

フジキドさんが伝説のラッパーなのほんと笑ってしまうんですけど「ハンチング帽の中年探偵、元伝説のラッパー」ってネタ自体がおいしいですよね。いつかDJ MC Wasshoi! リターンズ編も読みたい。

「MCアナイアレイターだ。覚えとけ」

私、アナイアレイターさんの人間名を、ラップ次元で初めて知ってしまったんですがあの……いいんでしょうか、こんな知り方で……。

キタノ・ストリートの行き場のない若者たちが集まるのは、レンタルビデオショップ兼バーガーショップ「ビデオタキ」と決まっている。店主のTAKIくんは滝のように雄大で包容力のある男としてフッドの信頼を一心に集めるデカい男だ。

TAKIくん……

レペゼン・キタノの若者達は、クールで実家が太いオシャレなトコシマや、ハードなケオサキ、といった他の地区と比べて精細は欠ける。

ケオサキ地区があるのめちゃくちゃ滾りました、『スズメバチの黄色』組にも参戦してほしい~~!! 火蛇は間違いなくラップの才能ある。千葉くんにも声褒められてたので間違いないです。わかる。

昔よく録画して何度も観たんですけど、この【ストレイト・アウタ・ネオサイタマ】の後、千葉くんが身一つで力試しをしようとしてケオサキ地区に乗り込む「ケオサキ編」があるじゃないですか。私、24話がすごい好きなんですよね。黄先生の残した伝説マイク「スズメバチの黄色」を右手に、千葉にラップのイロハを叩きこまれた火蛇が、初めて蟲毒を真正面からラップで圧倒して倒すシーンの中華テイストなサウンドが神でしたよねえ!(幻覚を見始めた!)

奥から出てきたのは病気で蒼い顔をした、TAKIの妹のコトブキだった。「そんな事しても兄さんは喜ばない……!」若者たちは顔を見合わせる。

コトブキちゃんがタキの妹という配役にぶっ倒れた。ギエ~元からこの二人の兄妹みある関係性がメチャ好きでしたが実の兄妹になってる〜! あとコトブキちゃんがザック少年に「コトちゃん」って呼ばれてるの破壊力が高すぎてだめですが!? 

TAKIは華厳の滝のように雄大な性格によって、他のフッドの者達に一目置かれる存在だ。揉め事があれば穏やかに調停し、ネオサイタマのストリートの秩序の安全弁として働いてきた。

TAKIくん……? (華厳の滝の比喩がいきなりすぎて笑う)

「シマナガシに拉致されたTAKIくん」という字面だけでいつまでも笑っていられるのでズルい。向こう1週間は思い出すたびに笑っていると思います。

「マ……」コトブキが目を見開いた。「マスラダくん!?」
「ああ。悪い」マスラダは頭を掻いた。「ここぐらいしか、知ってる場所がなかった」「ウ、ウワアーッ!」コトブキは様々な感情がない混ぜになってマスラダにしがみつき、泣いた。

コトブキちゃんが「マスラダくん」って呼ぶの破壊力が……尋常じゃない、ニュークだよ……こんなのニュークだよ!!

「事情はだいたいわかった。……おれに任せておけ。TAKIくんには個人的に恩がある」

…………。

…………??

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(心象風景)

なんかあの

なにを、何を読まされているんですか?

マスラダ・カイが「TAKIくん」と呼び、「個人的に恩がある」って……あの……あと少年院にずっと入っていた彼が、TAKIくん&コトブキちゃん兄妹の家に「ここしか知ってる場所がなかった。悪い」って頭を掻きながら帰ってきたという現在のシチュエーションもあの…はい。存在している。画面の向こうに公式アカウントで投下さ

……えっ?(ここまで書いて冷静になって読み返した)

え、待って、ちょっと待って、現実を理解してしまいじわじわ遅効性で抉られている今、待ってください無理なんですけど!!!!!!!

◇◇

「トコロザワ区のナイトクラブ「筋」」という全時空のちゃんぽん空間に眩暈がする。

「アイエエエ!だってシックスゲイツ見たいんだよ!」「帰れ!」年齢確認厳重!

シックスゲイツがステージでラップをキメている世界観!!

既にだいぶ精神が揺れている。こ、こんなにサービスされてどうすればいいんですか。ちょっと、ガーランドさんのラップとかインシネレイト君の煽りマイク芸とか見せられたらもう生きて帰れる気がしない。

「YOYOワッツアップ、シックスゲイツ・インダハウス!こン中に今夜限界まで楽しみたいッて奴はどんだけ居ンだよ!」MCガーランドが煽ると

おわあああああ……! いきなりガーランドさんが!!! 無理!!!

私の知らないトリロジー時代のシックスゲイツさんとそもそもソウカイヤですらないネザーキョウのヘヴンリイさんがいるし、ちゃんぽんでブレンドするの嬉しいけど危険すぎて致死量ですが……悪酔いしちゃいますよこんなの。なんだこれ!! というか「シマナガシ」がチバさんメイドの集団になってるのも混乱するどういうことなんです?!

MC千葉は進み出る。他の六人が積み上げたリリックに悠然と進み出、それを収穫するのだ。「YOここはネオサイタマ、モラル速攻忘れな、さもなきゃバビロンにナメられてダシがら、シマナガシ慈悲は無し!」冷たく支配的なフロウ!

こんな謎世界観なのにチバさんがクールでカッコいいのズルい。負けた気になる。いやそもそも勝負にすらなっていませんが……さっきから一方的に散弾銃で踊らされているだけですね。なんなの。あとガーランドさんが煽り芸するたびにウワーッ!と顔を覆ってしまうなんかこう、居たたまれないというか恥ずかしいというかもっと見ていたいのに困惑してしまうというか、こんなの恋じゃん!! ガーランドさんズルいよ!!!

「た…TAKIくん!?」「TAKIくんだ!」どよめくキッズ。逞しく大柄な身体とどこか物悲しげな青い目で知られるネオサイタマのストリート賢者が今、無残に打ち据えられた瀕死の姿で磔台に縛り付けられていた。

TAKIくんの描写を盛ってくるだけで笑ってしまう、もう体格からして違うじゃないですかwww

◇◇

後編

ザック少年とカキオくん(彼も元キャラがいるんでしょうか)がオールスターとすれ違いまくるのに興奮した。というか『スズメバチの黄色』の氷川くんいるんですが!? AoMになってから初めて『スズメバチの黄色』キャラが本編(?)にカットインしてきたのがまさかのヒプノシスニンジャ次元なのってなんか……いえなんでもないです、氷川くんに会えて嬉しいのも事実なので冷静にならないでグルーヴに身を任せるべきだと判断しました

 ◆

先攻後攻を決めるのに急にジャンケンをするな 私の知っているジャンケンを私の知らない謎時空に持ち込まれると脳がバグるのでやめてください!

「マスラダ……やるかもしれねえ!TAKIくんとどんな関係だったんだ……」

私が知りたいんですが―――――――ッ!!!!

私が知りたい!! 私が知りたいですよTAKIくんとどんな関係だったんですかッ!!! というか「マスラダ……TAKIくんとどんな関係だったんだ」って作中人物が呟いている事実それ自体がオーバーキルの即死攻撃ダメージ追加の状態異常付与なのでもう無理ですもうだめ!!!

なんで本編で十分にきずなを深めた相棒同士の関係性に、与太話で殴られて打ち上げられた魚類みたいにのたうち回っているんですか私は、水を! 水をくれ!! 喉が渇いた!!! 鱗が干からびちまう!!!

「借りた言葉に単調なフロウ。頭が高い下郎!」そしてTAKIくんを指差しながらしめる。「磔になったおれのマイメン、引きずり下ろす為、今ここで再見」

…………。

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(心象風景)

つるべ打ちされる供給で

精神が安定可能な閾値を超えた

ここで一曲歌います

「磔になったおれのマイメン
 それっていったい誰のこと?ごめん
 理解できない現実 なあ、都合のいい幻覚なんだろ!
 えっこれって現実!? 現実だぜそう頬引っ張れ ヘイ餅 餅 餅みたいなオマエの頬 モチモチ現実だぜ信じろマイメン

落ち着け。

(むりですね)

「性格が悪い!」カキオが舌を巻いた。「確かに自分のフロウに浸るのは筋が悪いが、それをセコいプロモ行為にまで引きずり下ろしてしまった!」

爆笑してしまったwww
原作と大して変わらないマスラダくんの「そりゃあその通りだが、指摘してやるなよ……まあでもそれがマスラダくんですよね」戦法を一言でぶった切るカキオくん、お主何者。

レコードを再生したのは、暴力に明け暮れていた抜身のナイフじみたマスラダには単なる気まぐれに過ぎなかった。しかしスピーカー至近距離から吐き出されたソウルフルなビートが、彼の心を揺さぶったのだ。ニンジャのように鋭く力強く、行動する力に満ち溢れたソウルフルな……いわばニンジャソウル!

せめてこの次元だけでも、フジキドさんの姿にまっすぐに惹かれて正しい道へと導かれるマスラダくんがいて良かったなぁ……と思いました。原作でも、復讐衝動の赴くままに荒ぶっていたマスラダが初めて「カラテ」の深さに気づいたのは『ヨグヤカルタ・ナイトレイド』におけるフジキドさんとの邂逅がきっかけでしたから、立ち位置的にはそう変わらないのかもしれませんが。

ラップ次元でスランプに陥ったマスラダが、苦しみ荒れてストリートを徘徊しているとシルバーアクセサリのお兄さんが助けてくれるシトカ編もいいんですよね……シトカ編、青を基調としたエンディングの映像が海の底みたいで好き。スランプを脱し、己の新たな可能性を見出したマスラダはシトカ地区を支配する邪悪チーム過冬とのバトルに向かおうとする。だがそこに伝説のMC Wasshoiが現れる18話がね……「オヌシのラップは危うい。よく御している。だが」「そんなことを言いにわざわざ? おれは、おれのやり方でやる。アンタが伝説のMCだろうが知ったことか」ってマスラダが言った瞬間にフジキドが呻いたシーンの声優さんの演技がさぁ神がかっそろそろ夢から醒める時間だよ!

マスラダはMCソニックブームの構築美の高いフロウとライムを正面から受けず、蛇革の靴と金糸ラメ紫のシャツを切り口に、悪趣味なファッションに矛先を向けた。
「2路線乗り換えた先の場末の商店街」等の具体的かつ徹底的なディスに始まり、聞いたものを一瞬困惑させる「ボードヴィル芸人」等の複雑な単語で煙に巻き、MCソニックブームを挑発した。

性格が悪い!

「千葉くん」MCガーランドが、肩に手を置いた。「コイツ許してやってください。反省してる」

ガーランドさんの「千葉くん」呼びやめてよおお!! そういう! そういう軽率な! 私は釣られてしまうんですよイカ釣り漁船が発光してたら興奮して寄ってきちゃうイカと同じなの!! そろそろ撒き餌を控えめにしていただけませんか漁獲量を調整してくださいよ!!! 海産資源大事に!!!!

「うう」朦朧状態のTAKIくんが呻き声をあげる。「待ってろTAKIくん、何人でもおれはやる!」マスラダ語気荒し!

……………………。

夢かな?

夢だな。




…………。


夢じゃないんだなあこれが!!!

ちょっと待ってくださいよ~もうそろそろ限界なんですよ~4月1日っていうのはこうあれですよね罪のない嘘をついてちょっと日常を楽しくしようっていう、そういう、

「アイツの過去を素早く電子的に調べ上げました。聞いてくだせえ。アイツはガキの頃弱虫のいじめられっ子だったんでさ」「何だと?」「コトブキっていう近所の女……ええと、TAKIくんの妹なんですけどね、そのたび石を投げて追い払ったんでさ。泣きながら後ろに隠れて…キキッ、とんだフェイク野郎じゃねえですか?

……………………! ……………………………………ッ!!!(のたうち回っている)

私が幼なじみに弱いってなんで知ってるんだろうか

もうこれ以上やめてくれ……嘘です、もっとください。いえ、マジで限界なんですがほんと……何……何を読まされているんですか…………。

(((マスラダ……ラップすべし!そこに答えはある!)))

急に出てくるナラクちゃんやめて! 笑う! いたんですね!

こんなめちゃくちゃな世界観なのにマスラダの口から紡がれる言葉はどこまでも我々の知っているマスラダ・カイのそれなのがとても良かったです。マスラダはそうだよね、「『おれ』を信じて打ちこみ、突き進み、やっていく」、それだけのことをを愚直に続けられる男……そしてその愚直な行動を「それだけのこと」と言ってのける男……マスラダ好きだよ……。

「イヤーッ!」マスラダはカラテ・パンチで磔台の根本を破壊した。倒れてきた十字架からTAKIくんを解放し、そこにあった寿司を咀嚼させた。しっかりしろTAKIくん。おれだ。帰ったぞ」「オレ……オレは……夢を見ているのか。それとも、ここがヴァルハラ」「おれはマスラダ」TAKIくんは涙をこぼした。

あ、なに

もう

なに、、、

過剰供給で硬直してしまう。何。タキの拘束を解き寿司を食べさせるマスラダ何。夢を見ているのかってこっちのセリフだが!!?

もうやめてくれ殺さないでくれ……死にたくない……俺はまだ生きていたいんだ……まだ見ていないものがいっぱいあるんだよッ……!

「マスラダ……それは一体」TAKIくんが弱々しく彼に尋ねた。マスラダは少し考え、そして首を振った。「知らないし、ラップに関係ない」「フ……そうだな。お前……」TAKIは微笑んだ。「強くなったな」

…………………………

……実はまだ感想で一度も書いたことなかったんですけど(さすがに夢を見すぎだよなぁ…と心の中で思うに留めていた)……、公式で見たいのにまだ見ていないものの筆頭が…ニンジャスレイヤーを「マスラダ」または「カイ」と本名呼びするタキの図だった……はずなんです、が……え……………………………、え、あの…………は……????

は?

あの?

??????????????????????????????????????????????????????

私はまだ死にたくないと言ったはずなんですが あの、いや、待って、ちょっと待ってくださいなんでだよ!! なんで!!!? なんで!??! 心読まないで!? 現実怖い!!!!


ありがとうございました……Thank you……。

基本的に供給過剰で混乱しまくっていましたが、それはそれとしてお話もめちゃくちゃ面白かったです。ラップがちゃんとカッコいいし使う人によってレベルや語彙が変わるところまで再現していてすごかった……。チバくんが再起するケオサキ編の放送も待ち遠しいですね(幻覚)。

おまけ。ラッパーのカイくん

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というわけで実況140字では感情が溢れすぎてどうにもならなかったので勢いで書きました。忍殺のエイプリルフール企画をリアルで観測するのは初めてでしたが、ほんとに面白かったです!

ではでは、またシーズン4の感想などでお会いいたしましょう。

楽しいことに使ったり楽しいお話を読んだり書いたり、作業のおともの飲食代にしたり、おすすめ作品を鑑賞するのに使わせていただきます。