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写真集7

いつも読んでいただき、ありがとうございます。

相も変わらず、中古写真集を物色しています。
実は、古本屋さんが苦手なんです。
古い本を触っていると、手が痒くなるのです。
一種のアレルギー??
そんな訳で、ネットで写真集を探してますw
ネットで探すと、古本率が低くなります。


さて、1冊目は、Gregory Colbert氏の Ashes and Snow Tokyo Exhibition Catalog (Ashes and Snow Books)
2007年にお台場で行われた「Ashes and Snow」展で販売されていたモノです。
独特な表装の写真集で、とても味があります。
何種類かあるようですが、私が手に入れたのは、大きい方の写真集で、表紙は象のものです。
メルカリやヤフオクで入手ができますが、状態のイイものが欲しかったので、shopから購入しました(届いた時に委託品販売だと分かったwww)
前のオーナーは、写真集を最後まで見ていなかったようで、半分から後ろは初めてページを開いたときのパリパリ感が残っていました。
抜群に程度が良いものが手に入りました(高かったけど・・・)

写真集は、とても手触りのいい紙に、セピア調の写真には、人と動物が静かに写っています。
動物と人を撮影しているはずなのに、写真を撮る前も撮った後も「静止」しているんだろうなと思える不思議な写真ばかりです。


ゾウに本(経典?)を読み聞かせる少年が居る空間が、時が無いように感じます。永遠にその状態が続いているのではないかと思うほど不思議な写真です。(代表的な作品は、ポスターが販売されているんですね)

また、ある写真では、女性に向って飛んでくる鳥を連写しているにも関わらず、その一枚の写真だけを抜き取って見ると、時が無いように見えます。


また、別の写真では、池に佇む人には波紋がなく、猿の足元に波紋がある写真は、不思議な違和感があります。なぜか、波紋が広がっていく感じがしないのです。
どのページの写真も、違和感&不思議で、どうしてこのように感じるのだろうと考えてしまう写真でした。

この不思議な感じの写真集は、かなりお気に入りです(^^)
何度も見たくなる写真集で、手元に残しておきたい一冊です。


2冊目は、山田悠人氏の 「JAPANISM 世界に伝えたい、日本美景」です。
定番観光地の写真が多いのですが、誰もが撮る写真とは、ひと味違う写真です。
山田氏は、ドイツに移住したためでしょうか。
少し、外国人の視点が入っているようです。

私も撮ったことがある場所の写真を見ると、同じ場所でもこんなに違うものかと感心してしまいました。
「これが、腕の差か」と実感できますw
この写真集は、定番観光地の撮り方が勉強できます。


3冊目は、SAUL LEITER氏の「THE UNSEEN SAUL LEITER まだ見ぬソール・ライター」です。
ソール・ライターといえば「All about Saul Leiter ソール・ライターのすべて」がバカ売れしたので、有名になりました。
ユニクロのTシャツにもなったので、私も1枚持ってますw

「THE UNSEEN SAUL LEITER まだ見ぬソール・ライター」は、1948年から1966年のニューヨークで撮影されたもので、スライド写真をまとめたものです。
「All about Saul Leiter」とは、写真が重複していません。
「THE UNSEEN SAUL LEITER」のほうが、大型本なので、見ごたえがあります。

ソール・ライターといえば、雨や雪の湿気の多い写真、覗き見するように物陰からや、ガラス越しの写真が多いですが、「THE UNSEEN SAUL LEITER」も全くその通りの写真ばかりです。
期待を裏切りません(^^)


4冊目は、南雲 暁彦氏の「IDEA of Photography 撮影アイデアの極意」です。
写真集ではなく、ブツ撮りのノウハウ本なのですが、掲載されている教材(?)の写真が物凄くハイレベルなのです。

一番最初のアイデアは、Hasselblad503cwのファインダーをEOS1D-X mk3で撮影する方法が紹介されていたのですが(Hasselbladのファインダーを撮影するのは定番)、Hasselbladに左右から光が柔らかく入るライティング方法は、Hasselbladの質感が出ていて、他にも応用がききそうです。
スマホでの撮影もあり、カメラの種類を問わずに撮影アイデアが掲載されているのはお見事です。
機材が写真の出来不出来を決める決定的な要因ではないことが分かります。
「モビルスーツの性能の違いが、戦力の決定的差ではないということを教えてやる!」(シャア・アズナブル名言集より)という言葉が頭を過りますwww

撮影機材、ライティングなど全て書かれているので、同じようにすれば同じような写真が撮れるはずなんですが、世の中、そう簡単ではありませんでしたw
モノの配置、切りとり方、ライティングの入れ方。
ブツ撮りをしない私にとって、凄く勉強になりました。


今回は4冊を紹介しましたが、中古写真集は1冊目の「Ashes and Snow」だけでした。私としては、かなり珍しいことです。
「Ashes and Snow」は、かなりお気に入りです(^^)

最後まで、読んでいただいて、ありがとうございました。


横浜にてHasselblad 500C/Mで撮影


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