見出し画像

東京にだって、秘湯はある。

GW初日、
東京都唯一の「日本秘湯を守る会」蛇の湯温泉たから荘に行ってきた。

私が到着したのは、15:00頃。
ちょうど登山客と重なる時間帯だった。
登山客の多くは、おそらく登山口から近く、どちらかといえばメジャーな「数馬の湯」に行く人の方が多かった。
そんなに多くはないが、たから荘に向けて歩く人もいた。

私は、いわゆる「秘湯めぐり」が好きなので、奥多摩にある「たから荘」の存在は知っていた。
八王子から実質2時間ほどなので、いつか行きたい温泉のひとつだった。
実際に行ってみると、八王子からの道路の状態も比較的いい。そして、極端に細い道もない。
ちなみに、JR武蔵五日市駅からも数馬行のバスがあるので、秘湯の中では、アクセスはいい方かもしれない。(台数はそんなに多くはないけれど、駐車場もある。)

私が、たから荘に惹かれた理由は、この佇まいである。
比較的近いのに、都会から離れた場所に訪れた気持ちになる。


東京を忘れさせてくれる外観
秘湯の証と入口
趣きのある休憩室

進んでみると、私の大好きな「日本秘湯を守る会」の提灯がある。
私はこれを見るだけで、とってもワクワクする。

入湯料は1,000円。
そんなに広くないが、休憩室もある。

飲食はOKとのこと。秘湯ビールセットなどを頼んでいる人もいた。
たしか…720円だった。

受付で、貴重品を預けるシステムになっているので、
残念ながら、ここから先の情報は文章のみになります。


お風呂に向けて、少し長い階段を下りていく。
秘湯の会あるあるだが、受付からお風呂への道のりは長い。

女湯に入ると、棚はなく、かごが10個くらい置いてある。
洗面台は2つあり、ドライヤーは1つある。

お風呂は内風呂のみ、3m×6mほどの湯船にシャワーが5つある。(シャンプー、ボディソープあり)
立ち寄り施設ではあるものの、かなり小さい方になる。

宿泊していたら、登山客とは重なりたくないのが正直な第一印象だ。
先客はなかったが、私が着替えてすぐに1人。
その後、登山客が5人ほどやってきた。
お風呂は少し窮屈だった。

谷あいにあるので、景色がいいわけではないが、新緑の時期ならではの緑いっぱいに囲まれたお風呂は気持ちよかった。

さて、泉質について
・アルカリ性 単純硫黄冷鉱泉(微硫化水素臭)
・加温、循環式かけ流し
・pH10.0
・消毒のため塩素を使用
と記載があった。

実際に、入浴してみると、アルカリ温泉独特のぬるぬる感はなく、また硫黄臭もなくさっぱりとしたお湯だった。
秘湯の会の温泉は個性的なものが多いため、あまりにもあっさりとしていた。
またはタイミング的な問題から、ほのかに塩素消毒の臭いも感じた。
そんな理由から、温泉としての評価は残念ながら、やや低い。
「ちょっと1,000円は高いかな。」という評価になる。


東京都にあるという立地や佇まいとしては、十分に「秘湯」と呼べるだろう。
「東京都に「秘湯」があるよ」というのも、話題性がある。
何より、GWに行ってしまったことを除けば、穴場感もある。
総括すると、都会人が閑散期に、穴場の温泉でゆっくり自然を感じるには、お勧めなのかもしれない。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?