![見出し画像](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/93961831/rectangle_large_type_2_d03ba06e96eaf4f70c60e23f2de8ff1a.png?width=800)
過去5年分のNRMPデータを用いて自分のマッチ率を予想する
自分の予想されるマッチ率や自分と似たような成績、業績を持った人達が過去にマッチできたのかどうか知りたいと思ったことはありませんか?NRMPが過去5年のデータを用いてかなり有用で面白いサイトを公開しているので解説したいと思います。この記事を読み終わってから是非アクセスしてみて下さい。
・・・
まずは下図のように「Internal Medicine」と「non US IMG」を選択することから始まります(他のspecialtyももちろん選択可能です。NRMPではIMGはグリーンカードを持っていたとしてもnon US IMGとして扱われているのでGC持ちもnon US IMGを選択しましょう)。他の設定は後からいじります。
![画像1](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/15135908/picture_pc_3c9cc96354b8da01d9a99ee56a80dd68.png?width=800)
上下のグラフともStep1のスコアで層別化され、上のグラフでは緑の円が「non US IMGでIMにマッチした人の数」、赤の円が「non US IMGでIMにマッチしなかった人の数」です。下のグラフではスコア別に「マッチした人の割合」が表示されています。
例えば私はstep1が245点ですが、240-249点を取った人が過去5年間に1901人いて、その内77%がマッチしたということ分かります。Step1だけ見ると、私のマッチ率は77%と言えるでしょう。面白いです。
![画像2](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/15135959/picture_pc_962568bc6e239c03953df8dbf28fb07c.png?width=800)
見方が分かった所で右の項目をいろいろいじってみます。
まずは私の2CKのスコアで絞ってみます。下図のように「250 and above」を選択します。
![画像3](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/15135977/picture_pc_1ad9d6009ba3542ed1e0983915650c96.png?width=800)
マッチ率は88%まで上昇しました。PGYでの層別化ができないので、マッチしなかった人がどういった人達だったかまでは詳細には分かりませんが、PGYに関わらず、私のUSMLEスコアだと内科のマッチ率はIMGの全体平均である5−6割よりも大きく高いことが分かります。
注目すべき点はここから!
以前の記事でStep1が良くても2CKで点数が振るわなければインタビューに呼ばれないと記載しましたが、step2CKのスコアを「230−239」というレンジに下げてみると、たとえstep1が250以上ですごく高くてもマッチ率は全然高くなりません。
![画像4](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/15136047/picture_pc_0d267611b6c7a9b50cfcf8d4d2277b4d.png?width=800)
Step2CK、めちゃくちゃ大事です。過去のデータを見るとStep1より大事と言っても過言ではないです。Step1が少々低くても、2CKが250点以上なら全く問題ないとも言えます。Step1が240−250点、Step2CK 230点台とかではなく、Step2CKこそ高い点を狙っていきましょう。Step2CK、めちゃくちゃ大事ですよ!
・・・
さて、次は見方を変えます。Step2CK「250 and above」を選択したまま「Number of Contiguous Ranks」をいじります。簡単に言うとランキングに入れたプログラムの数ですが、厳密に言うとランキング1位から連続で何個まで同じspecialtyのプログラムを登録したか、です。(人によってはIMとFMのプログラムを登録し、1位から5位まではIM、6位にFMのプログラム、7位から9位までIM、みたいにすることもあります。この場合はランキングした数は9個ですが、Number of Contiguous Ranksは5個です)。
USMLEスコアから見た私のマッチ率は88%でしたが、ランキングするプログラム数が1個か2個だとマッチ率はなんと50%にまで減ります(下図)。
![画像5](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/15136101/picture_pc_2bf3c6234b2267f462a10a0b15120732.png?width=800)
ランキング数が3−5個だとマッチ率は87%に戻り、5−10個だと92%まで行くようです。
![画像6](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/15136125/picture_pc_ff1d8a8b7ace3ced62aa0be9815bebb4.png?width=800)
![画像7](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/15136128/picture_pc_10b1e016d42b642dc9873b00968eceba.png?width=800)
人数の分布を調べてみる限り、私と同じくらいのUSMLEの成績の人(Step1 240点台、2CK 250点台)は5個以上、15個未満の数をランキング登録している人が多いみたいなので、私もそれくらいのインタビューオファー数が届くのかなとも予想していますが、PGY8なのでどうなるかは分かりません。少なくとも5個以上ランキングに登録できれば私のマッチ率はかなり高いと予想されます。インタビューオファーよ、 щ(゚Д゚щ)カモーン。
・・・
ちなみに右側の設定を私の業績に合うように全部設定してみると、
![画像8](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/15136202/picture_pc_358bf24585e27bc606ec44e85507f66a.png?width=800)
Step1が250以上だった人は1人だけいますが、それ以外に誰もおらず、過去5年間に私と似た業績の人はただ1人で(その人はマッチしてるけど、ランキングに登録した数は1個か2個、、、)、かなり例外であることが分かりました。このNRMPのデータを私に当てはめることができるかは怪しいです。。。確かにフェローに応募する人よりも全然業績自体はあるので、私と似た業績の人はboardさえあれば基本フェローに応募しているのかもしれません。
紹介したサイトは下記リンクからアクセスできます。
https://public.tableau.com/app/profile/national.resident.matching.program/viz/ChartingOutcomes2020/ChartingOutcomes
Conclusion
マッチするかどうかより、どこの組織にマッチするかの方が100%重要ですが、自分の業績だとどれくらいのインタビュー数を期待できるか、どれくらいのマッチ率になるかといった情報を過去のデータに基づいて把握できるので、結構楽しいです。このサイト、オススメです。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?