iPhoneユーザーの私がアメリカで契約している携帯キャリアと料金プラン。日本帰国時はどうする?
(2024年1月:「日本帰国時の対応」を更新。オススメのeSIMサービスを追加しました。)
渡米すると決まった際、アメリカでどの携帯キャリアを使うのがいいのか、月々の料金はどれくらいなのかとても不安に思った記憶があります。しかし、当時はT-mobileの最強プリペイドSIMカードを日本にいる時からアマゾンで購入可能で、渡米直後から全く問題なくiPhoneで電話、ネットができました。このプリペイドプランは2017年頃に新規受付を終了したものの既存ユーザーはそのまま使用可能だったのですが(途中でLTEだけでなく5Gへの接続も可能となり最高だったのですが)、今年に入って改悪があり、電話は100分までという制限が設けられました。アメリカで医者として働く場合、医者同士の電話やり取りだけでなく、自分のiPhoneを使って病院が契約する通訳会社に電話をかけて患者さんに問診することもあり(患者さんが英語を話さない場合)、月々100分では全く足りません。最近渡米して初めてプランを変更したので、私が使用する料金プランだけでなくアメリカの携帯キャリアやSIM購入に関してこの記事でいろいろまとめておきたいと思います。
アメリカの携帯キャリア
日本と同じく、アメリカにも大手携帯キャリアと格安SIMを提供するMVNOがあります。
アメリカの大手キャリアはVerizon, T-mobile(2020年にSprintと合併), AT&Tの3つです。アメリカで使用する分にはどれもあまり差がないですが、必ず勤務する病院内で電話の良いキャリアを選びましょう。院内は普通はWiFiが飛んでいるものの、モバイル回線経由で電話することも多いです。
私は上記の通りT-mobileを渡米直後から使い始めたのでそのままT-mobileを使用しており、一切不自由はありません。
住む場所でどのキャリアのネットワークが良いかを知るには、下記サイトに郵便番号を入力して調べるのがいいと思います。
大手キャリアの速度比較は下記の通り。
アメリカも格安SIMを提供するサービスは多いですが、個人的には使用したことがありません。しかし、もし私がアンドロイドユーザーなのであればT-mobileではなくGoogle Fiを検討していると思います。
私が使用する料金プラン
大手キャリアはどれも似たような値段設定です。まずはプリペイドとポストペイドを選ぶようになります。ただ、ポストペイドへの契約はSocial security numberなどがいりますので、渡米直後から使用することは難しいはずです。が、この記事を読むと別にプリペイドでも全く問題ないことが分かると思います。
プランを選ぶ際の大事なポイントは
①月々のデータ容量がいくらか
②国内通話及びテキストが無制限どうか
③LTEだけでなく5Gも対応しているか
です。
私の経験上、自宅でも院内でもWiFiが使える場合は
①データは使っても月々3GBまで(これまでのデータ使用歴を見ると5GBあれば十分な印象)。アメリカではデータ上限のないUnlimitedのプランを選択している人達ですら月々15-20GBしか使用していないようです。
②上述の通り電話は無制限でないと困る
③5Gは個人的に必須
でしたので、下図の「Connect by T-mobile」の中からプランを選択しました。テザリング(Hotspot)にも対応しています(稀にテザリングを使用する時があるので個人的には一応テザリングも必須。こういった確認も必要です)。
インターネットの接続だけを可能にする「Mobile Internet Plans」というプランもT-mobileにはあります。
ポストペイドに切り替える利点は何か?
T-mobileのポストペイドプラン(Essential, Magenta, Magenta MAX)の内、後者2つはユニークで、SIMカードを切り替えることなく日本や海外で現地ネットワークを使用可能です(つまりGoogle Fiのように月額プランの中に国外ローミングが含まれている!)。値段は1回線のみの契約でそれぞれ70ドルと85ドル。Magenta MAXの場合だとNetflixがついてきたりデルタ航空国際線の機内WiFiが無料無制限であったり、プリペイドにはないサービスがついてきます。日本に帰省する人が多い人はGoogle Fiだけでなく、Magentaも考慮すべきです。(が、T-mobileは日本では3G回線にしか繋がらず遅いので、せめてLTEに対応してしてくれると嬉しいところです)。
プリペイドからポストペイドへの切り替えも楽なので、まずはプリペイドから開始し、SSNが手に入った段階でポストペイドへの切り替えを検討する、という流れが一般的かもしれません。
総括すると、私の場合は自宅にWiFiを繋げているので、ポストペイドのようなデータ通信大容量への対応は不要です。日本に帰国することが今後増えるのであれば妻と共にMagentaに変更するなど、国際ローミングに追加料金が必要ないプランやキャリアに変更しても良いかなと考えています。
ちなみに、大手キャリアのプリペイドを契約して安く済ませようとするのであればアメリカのMVNOも考慮すべき、と推奨する人も多いです。MVNOの会社のほとんどが利用者が多いとネット接続速度がかなり遅くなる制限が設けられているので(いわゆる「deprioritized」)、そういった点の確認は必須だと思います。
日本帰国時の対応
MagentaやGoogle Fi、または他社キャリアでも高い別途料金を払って国外ローミングを使用しない限りはアメリカのSIMカードのまま日本の電波を使用することはできません。最近帰国した時はレンタルWifiルーターを隔離中のホテルに送ってもらい、使用しました。普通に便利でした。
他には一時帰国SIMを提供するサービスもあり、アメリカの自宅に前もって送ってくれます。こういうのもありかもしれません。(私は使用したことがないのでしっかり条件を読んでから申し込むようにして下さい)
https://www.hanacell.com/japan/
が、上記のハナセルやWifiルーター含め、日本語で記載された日本人のみをターゲットにしたサービスはどれも高いです。例えばハナセルは29ドル/3GB +その他の費用。下記のAiraloという国際的なサービスだと3GB/30日でたった14ドルです(しかもeSIMなのでeSIM対応機種であればSIMカードの差し替えなし!)。ちなみに私がWifiルーターをレンタルした時の費用は30日程度で50ドル程で、値段は決して安い訳ではありませんでした。
https://www.airalo.com/japan-esim
(2024年1月追記)
2023年12月に帰国した際、いろいろ調べてみると、Airaloは日本ではかなり遅く、Ubigiというサービスに変更したら問題なく使用できたというコメントを多く見かけました。今回Ubigiを初挑戦しましたが、結果大正解。超簡単にeSIMのインストールが可能で、日本で安定して5G接続が可能でした。また、アメリカにいる時(帰国前日)にサービスをactivateしてUbigiの電波が入るかも確認できたので、日本到着直後から使用でき、本当によかったです。
SIMカードの買い方
SIMカードは渡米前に日本で買うか(正規品かどうかの確認は必須)、渡米後にT-mobile等に行って買うことになります。
キャリアを変えない場合はSIMや電話番号の変更なくオンラインで簡単に料金プランを変更できますので、たとえイマイチなプランだったとしても渡米前にSIMカードを入手して渡米直後からケイタイを使用し、その後自分の使い方に合ったプランにすぐ変更する、というのもアリかもしれません。
また、オンラインでプリペイドSIMカードを購入し指定住所に届けることもできます。その際は私が先に紹介したプランから1つ選んでSIMを購入することになります。
https://prepaid.t-mobile.com/bring-your-own-device
最近はeSIMの機能を用いることで簡単にサービスを開始することができます。こちらに関してはMVNOに挑戦した時に別記事で紹介したいと思います。
Conclusion
一見複雑そうに見えますが、うまくプランが分かれていて、自分に合ったプランを見つけることができます。電話をあまり使用しない方は100分程度の制限があっても全く問題ないでしょう。WiFiが使用できる場合はデータ容量は3GBから5GBで十分かもしれません。最初に契約するプランの参考になれば幸いです。
これからの励みになりますので是非「スキ」ボタンのクリック及びフォローをよろしくお願い致します!Twitterでも情報共有しています!
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?