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米国内科レジデンシーの2年目を終えて

1年目のレジデンシーを終えての感想、そして2年目の目標を昨年記事にしましたが、それから早くも1年が経ち、明日から内科レジデンシーの最終学年となります。この1年で自分が学んだ点、成長した点を記事の中でまとめたいと思います。ちなみに現在は循環器フェローシップに申請する準備にフォーカスしており、落ち着き次第フェローシップに関する記事も公開していく予定です。

米国レジデンシーはやっぱりintense

休みの量やElectiveの時間が多いことを考えるとアメリカのシステムの方が総合的に良いかも?と思うこともあるのですが、on-offがかなりはっきりしていて「on」の間はやることが多く、全体的に忙しく感じてintenseだなという印象を今も持っています。一方で、2年目になってから雑用が減り、よりmedicineを学ぶ機会が増えました。が、私のようにすでに全トレーニングを終えて内科レジデンシーに入り直し、専門医としての仕事が待ち遠しい場合はこの「medicineを学ぶ」というのが将来的にはそこまで重要ではないのも事実です。日米の違いを学ぶという意味で面白いところではありますが。

日本のように2年の研修で十分な印象を受けているので内科レジデンシーの3年目は不要だなと感じています、正直なところ。

成長を感じた1年

レジデンシーを開始した際、2年目や3年目のレジデントがGOC (goal of care) discussion (DNR/DNIやTerminal extubation等を家族と決定するdiscussion)を当たり前にしているのを見て本当にoverwhelmingで自分が将来うまくできるか不安で仕方なかったですが、今では私も当たり前のようにやっています。そういう自分の姿を客観的にみると、アメリカのシステムにも慣れてそれなりに成長したなと感じます。
また、2年目の目標として掲げていた「教育者としてのレベルを上げる(英語で上手に教育できるようになるにはそれ相応の場数を踏む必要あり)」をこの1年で達成できてteaching skillは大幅にレベルアップしたと強く思います。いかにうまく簡潔に難しい事柄を説明できるか、そしてエビデンスを織り交ぜることができるか、を更に極めていく予定です。

米国の卒後研修システムを知らない人と働くのは危険。  かも?

レジデントやフェローが求めている事というのは自分が同じような経験をしていない限りはなかなか理解できないもの。この経験と理解の違いが問題になることが何度かあり、誰と仕事・研究をするかは気を付けて選ばないといけないなと感じました。意味深な内容で恐縮ですが、要はアメリカできちんとトレーニングを終えて有名となった顔の広い先生と仕事をする方が無難で、フェローシップ申請の際に力になってくれます。

3年目の目標

(1)臨床業務は淡々とこなして教育に時間を割く
(2)QuantityではなくQuality重視の研究をメインに行っていく
(3)3年目はゆったりとしたスケジュールなので、色々と車で観光


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