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US Residency Match

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卒後9年目で挑んだ内科マッチング。2020年にフェローシップマッチに強いuniversity-programにsuccessful match!
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2019年8月の記事一覧

ERAS 2020:MSPE

みなさんの出身医学部はMSPE作成に慣れていますでしょうか?残念ながら私の出身医学部は全く慣れていませんでした。私の知る限り、出身大学からは私以外に1人しかUS residencyにアプライしたことがなく、その先生もかなり歳の離れた上の先生だったからです。MSPE作成に関して相談したところ、下書きを作成して欲しいと依頼され、日本の某有名医学部のMSPE templateファイルが送られてきました(笑)どこから入手したかは知りませんが、templateをもらってラッキーと思って

ERAS 2020:Letter of Recommendation

LORはインタビューに呼ぶか呼ばないかを決定する重要な因子の1つです(下図)。誰に依頼するのが良いのでしょうか。 レジデンシープログラムを調べると、Department chair、residency/fellowshipを完了している場合はそのPD、clerkship中のattending、US doctor(externshipなどしていた場合はそのpreceptor)などが推薦者として記載されていることが多いように思います。特に前者2つはERASでもチェック項目がある

ERAS 2020:Externship斡旋会社紹介

レジデンシープログラムが定めるUSCEの条件を満たすよう、私はアメリカでhands-on externshipを3ヶ月間行いました。それとは別に3ヶ月間のobservership歴もあります。これは有用なコネクションを築くことが目的でした。 Observershipを契約する時は病院と直接やり取りをすることが多いと思います。一方、externshipは斡旋会社を通すことがほとんどで、IMGの多くはいずれかの斡旋会社と契約し、externshipを行います。 前回の記事で述

ERAS 2020:US clinical experience

日本ほど超ラッキーで特別な国はありません。日本にいながらvisaなしで1年間のUSCEを得ることができるからです。アメリカで医師として働くことを考えている人には海軍病院でfellowshipすることを一度は検討してほしいものです。 が、この記事では別目線でUSCEについて述べたいと思います。 レジデンシープログラムが定義するUSCEレジデンシーアプライの前にUSCEを得る理由は、一定期間のUSCEを必要条件としているプログラムが多いからです。そのほとんどが最低3ヶ月。6ヶ月

ERAS 2020:USMLEの目標点数

step1のスコアが240点以上であればAMGから「good score」と言ってもらえるのは事実です。 問題は「internal medicineのレジデンシーにアプライする際、240点というスコアがnon-US IMGの中で相対的にどうなのか」です(AMGは私達のライバルではなく、US IMGも私達の純粋なライバルではなく、non-US IMGがポジションをかけて争うライバルは同じnon-US IMG)。 2018年のデータを見てみましょう。 Step1で240点は

ERAS 2020:Work/Research/Volunteer experiences

客観的評価が難しいところなので、Residency Explorerにあるようにwork experienceやresearch experienceの絶対数も見て評価している可能性はあると思います。 そう思ったので、research experienceは同じ施設で行った複数の研究はひとまとめにして記載はせず、1つずつ記載しました。 Work experienceは何をして何を学んだか分かるようにactive verbを多用してたくさん記載しましょう。Volunteer

ERAS 2020:卒後年数とグリーンカード

特に日本のドクターからはグリーンカードの重要性がかなりundervaluedになっているのは間違いないと思います。日本人IMGでGCを持ってレジデンシーにアプライした前例は聞いた事がなく(marriage-based GCを除く)、clinical J1で入ることが前提とされ、そういったJ1で入った先生方からのVISAに関するfeedback(帰国義務に関する苦労話でなく、レトロスペクティブに見て代替案があったのかどうかなど)がほとんど共有されていないような気がします。 と