社会を知る。おかねの流れをさかのぼる。突破口はそこにある。
この記事で、
目の前の、今やらなければならない、嫌いな、つまらない仕事に全力で打ち込めば、そこから人生を変えるような「望み」が見えてくるかもしれない、と書きました。
その続き。
社会を知らないから、とりあえず「小説家」になりたかった
私がかつて、小説家になりたいと夢想していたのは、社会を知らなかったから。知らないんだから、とりあえずはどんな仕事か想像できる小説家だったのです。
小説を書いて生きる夢が破れたら、あきらめて、他の手段で社会に関わっていかねばなりません。
たとえば、弁当を作る工場で、アルバイトするとしましょう。流れていく箱に、同僚が調理したおかずを詰めていくのです。
仕事に取り組んで社会を知る
米や肉や魚や野菜を仕入れて、調理して、箱につめて、出荷するのが弁当工場です。様々な部門があり、働く人々がいます。
食材を作る生産者。運ぶ物流業者。工場に供給される電気やガス。出荷した弁当を運ぶ物流業者。売るコンビニ。買って食べる人。
真摯に仕事に取り組むと、弁当作りを通して、そんなことが見えてきます。それが社会です。弁当工場で働くことで、そこに関わるのです。
私の知らないところでおかねが流れていく
そして、ここが肝心なところ。社会にはおかねが流れています。あらゆるところを、おかねが流れていきます。
弁当工場のアルバイトだと、おかねの流れの末端ですね。少しでも、その上流に登れないか、考えてみましょう。上流に行きやすい場所、行きにくい場所。知っている人は少ないけど、大金が流れていく場所もあります。
目の前のつまらない仕事を、丹念にやることで、それを知れます。
上流に起業が見えてくる
働いて、社会を知り、おかねの流れの上流を目指す。
それが人生です。悪いことではありません。
上流を目指すうちに「起業」が見えてきます。長い時間がかかることでしょう。私は40代でしたから。
起業こそ、夢ではない人生の突破口です。自由です。雇われて、つまらない仕事をして、イヤな上司の顔を見なくてすみます。
しかし、逆説的なのですが、起業するには社会を知らなければなりません。つまらない仕事を一生懸命やって、イヤな上司の顔を見るのが社会です。
結局のところこれは「夢が破れたらまじめに働いて、経験を積んで起業しようよ」という記事です。
つまらなかったですか? でも、夢じゃないんだから。
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