シンプルな、わかりやすい起業だからこそ「世界観」が必要だ。
駅前のようなにぎやかなところを、今から起業するなら何しようか、と考えて歩いています。
ちなみに、誰にでもわかる、シンプルな業態が、私は好きです。何かを仕入れて、付加価値を付けて、売る。利益を得る。
実際に、今やっている企業向けのサービスも、パン屋も、わかりやすいビジネスです。
話を戻して。駅前でやるならやはり飲食店でしょうか。パン屋をやってみてわかったのですが、おもしろいのです。お客さんの顔が見えて、すぐに結果が出て。
そんな視点で歩いていると、店の流行り廃りが早いことに気づきます。
流行っている店は、いわゆる「世界観作り」がうまいです。たとえば、たまに食べに行くイタリア料理店。イタリア料理店らしい店名、店構え、料理で、イタリア料理店的な世界観を感じられるのです。
当たり前すぎますね。でも、これができていない飲食店は多いです。
せっかくいい立地、つまり家賃の高いところに店をかまえたのに、数ヶ月で撤退してたりするのです。後から振り返れば、世界観が作れてなかったのかな、と。
たとえば。
メニューが多すぎて、何がいいのかわからない。たくさんあればたくさん買ってもらえるわけじゃありません。
店構えや内装が質素すぎる。確かに、こだわるほどイニシャルコストは上昇して、経営を圧迫します。でも、コストカットしすぎると貧乏くさいし、なんの店かわからなくなります。
インスタが広報だという意識が薄い。写真が適当すぎて料理がおいしそうに見えないし、キャプションは店主のグチ。たまに満面の笑みの女性が料理を箸あげしてる写真があったりして、広報を意識はしてるんでしょうけど、やっちゃいけませんよねこれは。
私のパン屋は、職人(妻)と常に意思疎通して、一貫した世界観作りを意識しています。お客さんの反応からすると、この方針はある程度はうまく行っている、と言えそうです。
おかねがあるなら、一番に投資したいのが世界観作りです。それほど、大事なのです。
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