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手帳本を読んで

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手帳の活用について書かれた本の所感。ノート本、メモ本についても。
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2024年5月の記事一覧

著名デザイナーの手書きノートが眩しい。『仕事と勉強ができる人のリアル「ノート&メモ」術』から。

『仕事と勉強ができる人のリアル「ノート&メモ」術』を読んでいます。 56ページから掲載の、デザイナーの根津考太氏のノートに圧倒されています。 図を描く、しかも完全な空想ではなくて、実際に作ることを意識して描く。 ゆるい全体のイメージがあって、描いて細部の解像度を上げて、全体の解像度も高まる。 他者と共有するため描く。 紙、ホワイトボード、iPad、CADに描く。 絵だけじゃなくて、62ページに載ってるような図も書く。 63ページのフォルダ内のサムネイルを目を凝ら

外科医の手書き手術記録とプロ魂に感動。『仕事と勉強ができる人のリアル「ノート&メモ」術』から。

『仕事と勉強ができる人のリアル「ノート&メモ」術』を読んでいます。 50ページから掲載の、外科医の橋本瑞生氏の手術記録、いいですね。 10時間に及ぶ手術もあって、でも手術しながらは書けないから、全て記憶しておいて、後で書くそう。 そのカルテが掲載されています。 臓器のようす、重要な血管、どのように手術したか。 鉛筆で下書き、ボールペンで書き、色鉛筆で彩色されていて、素人の私が見ても何のことやらさっぱり。 でも、経験を積んだ医師の知見が詰まった迫力は伝わってきますね

考古学者の50年間のノートに感動。『仕事と勉強ができる人のリアル「ノート&メモ」術』を読んだ。

『仕事と勉強ができる人のリアル「ノート&メモ」術』を読みました。 できる人に取材して、彼ら彼女らが書いたノートを掲載した本。 このnoteでもたびたび書いていますが、誰かのノートや手帳を見るのが大好きなので、こういうのは大好きなのです。 衝撃を受けたのが、38ページから掲載の石川日出志氏のノート。 高校生のころから現在まで、自分の道(考古学)のノートを取り続け、それが全部残っているのです。 最初期のノートには「昭和48年」という日付があって驚きます。字や図が丁寧で、