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YouTubeアニメのクリエイター集団 スタジオエンカウンターが発足!

全世界ユーザー20億人、日本では月間6500万人が利用する巨大プラットフォーム「YouTube」。1日あたりの合計動画視聴時間は10億時間ともいわれ、もはや私たちの日常に欠かせないものになっています。そんなYouTubeで新たに生まれたコンテンツ、YouTubeアニメ分野で、”一万人の暇つぶしよりも、一人の人生の価値観を変えていく”――。そんな熱い想いを胸に事業をローンチするクリエイター集団、スタジオエンカウンター、総合プロデューサーの柊木氏にお話を伺いました。

制作費は1話辺り40万円以上!                         オリジナル原作アニメで勝負をする!

 ——事業の内容について教えてください。

柊木:私たちのスタジオは、YouTube向けにオリジナル原作(案)のアニメーション制作、そのチャンネルを運営しています。現在、制作・進行中のアニメーションは3作品。1月末のチャンネルオープンを目指し、アニメ制作と併せて声優事務所の立ち上げをしているところです。

『焦土江戸』よりキャラクター、紅鬼(左)と文岐(右)
『聖騎士』のキャラクター、トール・エンドの人物ガイドラインの一部

 ——どのように制作を進めているのですか?

柊木:現場は編集部、制作部と大きく2つの部署があります。編集部では主に原作者の先生とコミュニケーションを取りながら、台本を確定させていきます。また作品のプロデュースの役割も持っていて、原作に対する予算の決定を執り行います。一方、制作部では出来上がった台本をもとにYouTubeに投稿出来る映像作品へと仕上げていきます。動画監督が絵コンテ、原画、CV、動画編集の各クリエイターの方々と協力して完成を目指します。
恐らく、YouTubeアニメの中では1番お金を掛けていると思っていて、管理費も含めると動画1本辺りの制作コストは40万円を確実に超えています。

『焦土江戸』第二話より
『焦土江戸』第六話より

アニメとの出会い方を増やしたい!

 ——アニメを作ろうと思ったきっかけを教えてください。

柊木:昔からアニメやゲームといったサブカルチャーが大好きでした。ただ社会人になって仕事に追われる日々を過ごしていると、どうしても新しいアニメやゲームに対して腰が重たくなってしまいます。少し前までは毎クール欠かさず4作品ぐらいは追えていたのですが、気が付けばこの2年間くらい殆どアニメを視なくなっていました。でも不思議なものでなぜか、アニメを視たい!という欲求だけは根源レベルでありました。
そこで、新しいアニメを作りたいというのは勿論ですが、何よりもアニメとの出会い方を増やしたい!と思うようになり、今回のスタジオエンカウンターを起ち上げることにしました。

——作品を公開する場としてYouTubeを選ばれた理由は?

柊木:YouTubeが僕たちのアニメと、それを必要としてくれる視聴者との出会いの場になってくれると思ったからです。僕たちのスタジオでは、「1万人の暇つぶしよりも1人の価値観を変えていく」を理念にやっているので、基本的に万人受けするものを作ろうと思っていません。
しかし、YouTubeの場合は、膨大な視聴データに基づいて、その動画(作品)を本当に必要としてくれている視聴者にお勧め表示してくれます。それも、動画ごとにタイトルとサムネイルを中心に表示されるので、1つの原作が色んな角度から視聴者の目に留まり、出会うことが出来ると思っています。加えてYouTubeはその枠を超え、芸能人や歌手もトップレベルで生まれてきています。その流れは漫画やアニメにも来ると思っていて、いつか日本を代表するようなIPがYouTubeから生まれると確信しています。起業家兼クリエイターとしては、せっかくなら自分たちがそれを実現したい……という野心もあったりします(笑)。

『聖騎士』第一話より
『聖騎士』第二話より

バーチャル声優と一緒にアニメ作品との出会い方だけでなく、過ごし方も提案していきたい

——どうして声優事務所の起ち上げもされるのですか?

柊木:アニメに絶対に欠かせない要素として、キャラクターに魂を吹き込む声優の存在があると思っています。一方で、最近ではVTuberと呼ばれるキャラクターアバターを持った配信者や動画投稿者も大変人気です。そこでバーチャル声優事務所を起ち上げ、そこに所属する声優たちが僕たちの作品にも出演する傍らで、YouTube上で配信活動も行っていく。そんなことが出来たら僕たちの作品のファンからしても、好きなキャラの声優の配信が日常的に聴けて、もっとアニメやキャラのことを好きになれるかもしれないし、僕たちの作品を未だ知らない人が、先に声優のことを配信で知って、推しが出演しているアニメを視聴して応援してくれるかもしれない。
これって作品との出会い方も増えているし、作品と出会った後の作品との新しい時間の過ごし方でもあると思っています。たった1度きりの人生、素敵な人と運命的な出会いを果たせたら、その人と沢山の素敵な時間を過ごしたいと思うのは当然のことだと思っていて、スタジオエンカウンターでは、アニメとの出会い方を増やすと同時に、一度出会ったアニメ作品との大切な時間の過ごし方も提案していきたいと思っています。その為には、自分たちで声優事務所を起ち上げ、垂直的な体験創造をする必要がどうしてもありました。

血肉となるアニメを作るクリエイターを募集中!

——今後の展望を教えてください。

柊木:今はまだ3原作しか準備することが出来ていませんが、ゆくゆくは10原作、20原作、30原作・・・と数を増やしていきたいと考えています。それは何もビジネス的な観点で増やしたいわけではありません。多様化の現代社会において、様々な価値観が世の中に拡がりを見せています。その分だけ沢山の種類のメッセージを、アニメ作品を通じて発信していくことで、1人でも多くの方の人生に良い影響を与えることが出来ると信じています。ですが、このミッションを成し遂げるためには、まだまだ仲間が必要です。僕たちの想いに共感し、今までにないアニメ作品を通じた新しい体験作りに挑戦したいというクリエイターの皆さん、メールにてご連絡をお待ちしています!

——スタジオエンカウンターから目が離せませんね! これからも、我々W venturesは応援していきます!

高津秀也
W ventures インベストマネージャー 
我々W venturesはクリエイター様の起業も積極的にご支援しております。起業家兼総合クリエイターの柊木さんの感性と作りたい世界観に共鳴し、ご出資・ご支援させて頂いております。スタジオエンカウンターは、これまでの地上波アニメがそうであったように、終わった後も語り継がれるような作品を、Z世代にとってメインのコンテンツプラットフォームであるYOUTUBE上でお届けすることを目的とした、新機軸のアニメーションスタジオを目指しております。記事公表時点では作品も未公開のまだまだ力不足な我々ですが、同じ世界観を目指す方々がいらっしゃれば、ぜひお力添えいただければ幸いです。

構成・編集 株式会社TEA.M


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