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マーケティング発想源 〜経営と商売のヒント〜

日本一のメルマガを決める「まぐまぐ大賞」にて5年連続でビジネス部門第1位を獲得した経営者向けビジネスメディア『ビジネス発想源』シリーズに、さらに高度なnote版が登場! 世の中… もっと読む
「まぐまぐ大賞」で5年連続ビジネス部門第1位を獲得した『ビジネス発想源』シリーズに、フラッグシップ… もっと詳しく
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2021年10月の記事一覧

665:机上での教育よりも、現場に立って実行させるトレーニングを重視する。 [トップリーダーズSelect]

海外市場への事業展開を強化して、社長就任から15年で売上高を3倍に、海外売上比率を全体の1割から6割にまで伸ばした敏腕社長が、有能な社員を育て上げるために行なったのは教育カリキュラムではなく、2ヶ月間の鞄持ちだった! 受験社会を生き抜いてきた人は「勉強してからでないと実行できない」「訓練してから出ないと始められない」という思考になってしまうことがよくあります。しかし、経営やマーケティングの現場では実行こそが一番身につくトレーニングです。 「実際に本番をやらせてみる」という

664:改善する時は「特効薬」に飛びつくことなく総合的なバランスを診て、偏った改善はしない。 [トップリーダーズSelect]

海外に招聘されたものの次第に現地でのパフォーマンスが落ちてきた日本人のプロアスリートが、やがて調子を取り戻してパフォーマンスを向上させた最大の理由は、技術の改善でも筋力トレーニングでもなく、日本食を食事に取り入れたことだった! バナナダイエットや青汁ダイエットなど、何か改善のノウハウ情報を見つけたらすぐに飛びついて、大した結果も得られずに次のノウハウにまた飛びつく、ということを人間は何度も何度も繰り返してしまいます。 改善を考えるならば「なんかすごそうな特効薬」に流される

663:ネガティブなイメージで困っている人々のために、ポジティブなネーミングで市場を作る。 [トップリーダーズSelect]

困っている人たちのためにブランドを立ち上げようとしても「市場がニッチすぎてお金にならない」「やる価値がない」と周囲からネガティブな意見を聞かされたデザイナーが、ネガティブ表現に失礼を感じてポジティブなネーミングをしたところ、瞬く間にメディアに浸透していって大きな売上を上げた! 「ダメに決まっている」とやる前からネガティブなことをいう人は、前例に囚われてポジティブな未来しか見えない人が大半で、しかも何か責任を取ってくれる人でもありません。 ネガティブなイメージが先行して困っ

662:他社の動向を見て動くのではなく、自社にとっての「最適な地」はどこかを見極める。 [トップリーダーズSelect]

同業者たちがアメリカ合衆国の東部地域を離れて地価の安いミッドウェストへと移転していく中、ニューヨークに近い農場を買収して東部地域の商圏を一気に制圧したことで、わずか4年でアメリカ首位となり、世界一のシェアを占有した! 逆張りを仕掛ける会社は成長していきます。多くの会社が都会志向の時には地方を一気に制圧して揺るぎない地盤を作る。多くの会社がリモート中心になり通勤が減ったら地価の下がった都心のオフィスを安く獲得する。 そうやって「最適な地」へ一気に攻勢をかけたり拠点を移したり

661:お客様にとって良くないことを、良いように変えていくのが利益への道筋。 [トップリーダーズSelect]

爆発的な売れ行きとなった靴ブランドを作り上げた社長が、海外旅行に行った時にふと気づき、過ちに気づいてその大人気商品群を思い切って全て捨てたことで、さらにトップブランドへと成長していった! 「道徳と利益のどちらを取るべきか?」と質問する経営者が多くいるが、道徳と利益は対義語ではありません。道徳を取ることで利益を上げるのが、経営の使命とも言えます。 「これはお客様にとって良くないから、良いようにしよう」というのがマーケティングです。「でもしょうがない」という部分を、経営から次

660:社内の報告や連絡の中で用いる言葉で、イメージの共有が正確でなければ、会社は危機に陥る。 [トップリーダーズSelect]

東証1部上場企業の黎明期、大型システムの受注案件の販売見込みが大きかったので大量発注をしたのに、1台も注文が来ておらずに全く売れず倒産危機に陥ってしまった理由は、一人の課長の単純な勘違いにあった! ビジネスの現場では様々な用語が飛び交いますが、みんなが当たり前のように使っている言葉でも、実は各人それぞれが全く違ったイメージで話していたということは多く、それが元でトラブルになるケースもたくさんあります。 営業の見込みランクを「A」「B」「C」「D」などにわけていたとしても、

659:永く共感される商品を生むには、目先のことではなく本質的な視点を持つことが重要。 [トップリーダーズSelect]

60年もベストセラーを続けている絵本は、出版当時に大きくクローズアップされていた問題を盛り込んだほうがいいという出版社の意向を、絵本作家が未来の子どもたちのことを考えて一切受け付けずに作られたものだった! 自分が一般的だと思っているイメージは、世間一般の人にとっては全く一般的ではないということはよくある。それが、製品を取った時に「なぜメーカーの人間はこれを不便だと思わないのか」と不満に感じることにつながったりする。 商品を発売したり情報発信をしたりする時には、今の自分の中

[ニッチな本棚]15:伝えるべき空間の内容を3Dで再現して理解してもらう発想

書店には「売れやすい本」ばかりが並ぶので、本の内容はどれを見ても定番・ベタ・鉄板のテーマばかり。 そんな中、「よくこんなテーマで出版しようと思ったな!」と思えるような「ニッチなテーマ」に迫る本に出会うことがあります。 そんな「ニッチ」なテーマの内容の本を取り上げるのが、この「ニッチな本棚」のコーナー。 ニッチなジャンルの本を知ることで、専門分野やPRしにくい話などを、どのような切り口で発信できるか、といったヒントが見つかるかもしれません。 [第15回] 伝えるべき

658:会議での議論は自社の主観だけにならないよう、お客様や取引先の視点を常に持つ。 [トップリーダーズSelect]

役員会議での決済の判断がとてつもなく厳しいスーパーで、地元の中小業者たちの生活を配慮して会社が提示した退店補償金よりもケタ外れの条件提示で妥結を進めてしまい役員は大きく不安になったが、経営者は決済を即決した! 会議ではつい「どれだけ自社が儲かるのか?」「どれだけ自社が損するのか?」ということだけの議論になりがちです。自社を主観において話を展開してしまうのです。 お客様の視点、取引先の視点がどれだけ議論の中で考えられているか。経営者や責任者は常に、「自社の主観だけになってい