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マーケティング発想源 〜経営と商売のヒント〜

日本一のメルマガを決める「まぐまぐ大賞」にて5年連続でビジネス部門第1位を獲得した経営者向けビジネスメディア『ビジネス発想源』シリーズに、さらに高度なnote版が登場! 世の中… もっと読む
「まぐまぐ大賞」で5年連続ビジネス部門第1位を獲得した『ビジネス発想源』シリーズに、フラッグシップ… もっと詳しく
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2021年9月の記事一覧

657:感情に左右されず「仕切り直す」と言う英断をするのが、経営者やプロデューサーの仕事。 [トップリーダーズSelect]

ほぼ完成し予約も2万本以上入っていたゲームの発売中止を英断し、また調整し直して新たなゲームとして発売したところ、500万本以上売れる大ヒットゲームとなり、経営不信だった会社は立ち直った! 長い時間をかけると「これまでの時間がもったいない」と、中止や調整に二の足を踏んでしまいます。破綻しているのに「でも捨てられない」といつまでもそこから逃れられなくなるのです。 経営者やプロデューサーは「仕切り直す」という英断ができなければなりません。これまでのコストや時間を切り捨ててでも仕

656:「みんなを一律で」と考えるより「できるところから」と順序を立てることが大事。  [トップリーダーズSelect]

幼い頃からエリートコースを歩み続ける秀才が、エリートとは逆側の底辺の人たちを教える側を体験してみて初めて、エリート社会の構造を目の当たりにした! 「みんなが平等に」というのは一見、すごく素敵で崇高な理念のように思えます。しかし実際の現場では、いきなり「みんなが平等に」を実現できるわけではなく、誰かは優先され誰かは犠牲になるといった差が生まれるものです。 複数の人を相手に効果を出していくためには、「まずこの人たちから相手にしよう」「この人たちの相手は後回しにしよう」という順

655:最低限の理念さえ守っていれば、大きく権限を委譲することが成功への近道。 [トップリーダーズSelect]

日本の地方の小さな飲食店が、アジア圏で何百店舗も展開して最大の日本食チェーン店となったほどに成功した理由は、現地担当者への大いなる権限の委譲だった! 何でもかんでも「こうしなさい、ああしなさい」と縛ることは簡単です。しかしそれでは、命じた人以上の成功をしてくれることはありません。 自分たちもはるかに成長して巨大な利益をもたらすほどに発展させるためには、大きな権限委譲が一番強いのです。最低限の理念を守ってもらい、あとは現地の状況に任せる。最低限の理念とは、自社ではどのような

654: 長く生き残るヒット商品を作るなら、時代を見ながら守成よりも変化を重視する。 [トップリーダーズSelect]

長寿作品となった大人気漫画の連載が長く続いた理由は、連載初期の頃のテイストやテーマをそのまま守り続けたのではなく、あえて時代に合わせて内容を変化させていたことだった! 企画を続けていくと、最初の頃やうまくいっていた頃のコンセプトやテイストなどに愛着が湧いて、ついそれをずっと守り続けることが正義なのだと思い込んでしまいます。 しかし、長く強く続いているものの多くは、変わっていないようで実は時代に合わせてどんどん変化を繰り返しているものです。変動的を受け入れる姿勢が、長く生き

653:一流の仕事をするならば、オンタイムだけでなくオフタイムの意味もよく考える。 [トップリーダーズSelect]

世界的人気のボードゲームで一般のプレイヤーならば「いかにそこを避けるか」というルールの部分を、世界チャンピオンとなった名プレイヤーは「いかにそれを利用するか」という考え方で挑んでいた! 人間はオンとオフの切り替えが大事ですが、オンの時に100%の力を出して、オフの時はめちゃくちゃでいい、というわけではありません。オフの時もまた、オンの時のためにどう使うかということが問われるのです。 休憩や休日は何のためにあるのか、だからこそ何をしなくてはならないのか。一流のステージに立つ

652:「無理だからできない」は言いわけに過ぎない。打開をすることこそが仕事。 [トップリーダーズSelect]

民間経験者である学校の校長が、企業に電話をかけて交渉してみると低価格でその自治体の学校全てに便利なシステムが導入され、行政や教育委員会に交渉してみると生徒たちも喜ぶ勤務形態が認められ、これまでに前例がなく誰も手をつけていなかった部分が大きく改善されていった! 「無理ですね」「無理でしょう」と「やらない理由」を口にするのは誰にだってできることで、「無理だからやらない」という判断をしたり反対したりするのは仕事をしていないのと同じことです。「無理だったら、どうやってやるのか」を考

651:CMは制作者のノウハウも大事だが、発注者に匹敵する熱意も大事。 [トップリーダーズSelect]

地方局だけで流れる予定が、そのインパクトで全国区で何年も流れるほどの大きな話題性を持ち、その出演した俳優も自身の代表作として役者人生が激変したほどのCMは、用意された台本にはない役者本人の正直な気持ちから出た言葉によって生まれたものだった! 広告や宣伝には長年蓄積された制作ノウハウがありますが、普通の効果を打ち破るほどの爆発的な効果を出すのは、最終的には制作者や出演者がどれだけの熱意を持って作っているかということが影響してきます。 広告賞を取っても消費者に受け入れられない

650:「面白いことをやらせる」よりも「面白くなるように仕掛ける」 ことのほうが大事。 [トップリーダーズSelect]

数々の人気アイドルグループのダンスの振り付けは、単純に技術が高ければ正解というわけではなく、ダンスの技術が高くなくてもファンたちに見せることができる「余地」がきちんと用意されていた! 情報の受け手側には「やらされている感」ばかりが大きいと、とてもつまらなく感じるものです。誰の主張かよく分からないものには信頼がなく、本人たちも楽しそうでなければなおさら面白くなりません。 企画者やプロデュース役にとって大事なのは、「面白いことをやらせる」ことではなく「面白くなるように仕掛ける

649:マスコミにプレスリリースを送る時は、「取り上げてほしいこと」を伝えるのではない。 [トップリーダーズSelect]

全国の企業からプレスリリースが集まる番組では、見ただけで一瞬にして捨てられるプレスリリースと、番組に使われるプレスリリースとを分ける明確な理由があった! 「これを取り上げてもらいたい!」と強く願ってプレスリリースを送る会社や店舗は多いですが、テレビや雑誌などは「無料で宣伝してくれる媒体」ではありません。それを勘違いしている経営者やPR担当者がたくさんいます。 マスコミは何を伝えたいと思っているのか、どんなテーマを考えているのか。それを考えずにプレスリリースを送ったって、相