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音楽雑感(7)

いろいろな所で、いわゆるBGMが流されている。
その場の雰囲気を作るための一つの方法としての役割を持たせているつもりらしい。
ただ、本当にその場にふさわしい音楽を厳選して雰囲気作りに役立てているかというと、大抵はそんなことはない。
音楽効果の専門家や音響環境学のような分野に詳しい人が監修しているならまだしも、「その場」の責任者のような人が、誰かに「適当に何か流しておけ」と丸投げしているのだろう。
買い物をするだけのスーパーマーケットなどは、本来音楽など必要ないのだが、なぜかBGMが流されていることが多く、うっすらと落ち着いた曲がきこえてくるくらいならまだましで、センスの悪い編曲のものが不必要な音量で流れていると、食品売り場に並んでいるものが不味そうに感じられることさえある。
こうなると逆効果なのだから、即刻スイッチを切った方がいい。だが、そこで働く人も常連の買い物客もその音環境に慣れてしまっていて、もっと言えばマヒしていて、何も感じなくなっているかもしれない。或いは元から流れてくる音楽には注意が行っておらず、単に余計な音が鳴り続けているのだろうか。それなら多分、有線放送の料金と館内放送に関わる電気代の節約になって経費が浮くからBGMをやめるのがいいだろう。

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