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音楽雑感(15)

「洋楽」「邦楽」という言い方がある。
ポピュラー音楽分野では西洋の言葉で歌う曲が洋楽で、日本人が日本語(かなり英単語や短い英文が混ざっているものもあるらしい)で歌うのが邦楽ということになるらしい。
音楽全般でいうと、特にクラシック畑からの見方では、音階や楽曲構成などが西洋の音楽構造であるものが洋楽、日本古来の音楽構造のものを邦楽という。この場合、雅楽、能楽や、江戸期に発展した長唄、浄瑠璃のような歌舞伎と関係が深いものや、筝曲、尺八など小編成のものをさす。
日本人作曲家が作り日本人が演奏しても、音楽構造が西洋音楽のものなら洋楽なのである。以前テレビで、長唄の演奏家だったか江戸邦楽の音楽家との話の中で、某作曲家が「我々洋楽の作曲家は・・・」と言っていたのを覚えている。
ポピュラー系の考え方では、音楽構造ではなく言葉の違いだけなので、「洋楽」「邦楽」という話をした時に注意していないとトンチンカンなことになる。

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