音楽雑感(6)

アイルランドの音楽が好きで、一時期、愛好家がよく集まる店に出かけてはライブをきいたり、一緒に演奏したりしていた。
多くは踊るための曲で、適度にテンポが速く、曲の種類は4分の4拍子のリール、8分の6拍子のジグをよくやり、8分の9拍子のスリップジグ、4分の4拍子で付点のリズムが多用されるホーンパイプも結構やる。他にもあるが、今出た4種に比べたら少数のようだ。
それぞれが数千曲とも数万曲あるとも言われる。
曲がおもしろければいいので、表題なんぞはちゃんと覚えなかったり、知らないでいることがよくある。
その中でも、いろいろな人によってよく演奏される、いわば定番の曲はいいのだが、それほど有名ではなく、表題が曖昧だが、ある人が得意で繰り返し演奏している曲はその人の名前をとって「〇〇のリール」と言われて、それが表題になったりすることがあるらしい。同じ曲なのに、他の場所で他の誰かがよく演奏していると「△△リール」とも呼ばれてしまい、同曲異名になる。逆に異曲同名も出てきたり、元々楽譜が存在しないため、演奏する人の独自の節回しで少しづつ変化して、同じ曲だったのが似たような違う曲になってしまうこともあるだろう。
表題などは重要ではなく、自分が気に入った曲をどんどん取り入れて好きなように演奏して楽しむということが大切なのだろう。