見出し画像

音楽雑感(9)

10年くらい前だったろうか。昔からの商店街の中にある地元信用金庫の〇〇プラザというような展示やイベントができる場所を借りて陶芸展をやったことがある。
4月の終わりから5月の初めにかけて、つまり大型連休の期間にやった。
人がたくさん来るだろうと思っていたら、さっぱりだった。皆どこかへ遊びに行ってしまい、連日閑散としていた。
あとでいろいろな人に訊いたら、休日はわざわざ出かけてくるのが面倒なので、平日の仕事帰りなどに覗く場合が多いらしい。東京の銀座のギャラリーの多くは日曜休みとか。
あまりヒマなので、会場を出て商店街を見渡してみると人っ子一人見えない時もあり、あきれるほど人が歩いていなかった。昔からの商店街に、せっかくの連休を使って出かける人は稀なのだ。
その誰もいない商店街の街頭スピーカーから、ムード音楽とかイージーリスニングとか呼ばれるいわゆるBGMが空しく響いていた。
きく人がいない音楽は、いったい何のための音楽なのだろう。多分有線放送であろう使用料と電気代の無駄としか思えない。


気が向きましたら、サポートお願いします。