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【高年収と幸福度120%が叶う、デジマ転職メソッド②】―「やりたいことは変わる」を前提にキャリアを描く―

普段何気なく利用しているコンビニは、デジマ活用の最先端を走る業界です。
売れ筋商品の把握、商品陳列の方法、客の動線設計など、あらゆる領域でデジタルが活用されています。

そのコンビニ業界のトップであるセブン&アイホールディングス会長を務めた鈴木敏文さんは、小売業界の出身でも、ましてデジタル業界の出身でもなく、もともと出版物の取次会社に勤めていました。

しかし、取次の仕事で出版物の流通にかかわっているうちに、流通そのものへの関心が高まり「流通業の現場で働きたい」と、イトーヨーカ堂に転職したのです。

そしてその後、日本の流通革命の中心的存在であり続けています。

自分ができること、できないことを自分で決めつけない

ここで私が伝えたいのは、仕事を選ぶときに「自分はこれしかやらない、これしかできない」と決めつけないでほしいということです。

「自分は○○しかできない」と狭い範囲で仕事を選ぶことは、自分の可能性をなくすことでもあります。

よく「ひとつのことに打ち込まないと、モノにならない」と言われます。
それは当然です。

AができないからBをやってみる。それも難しかったので、今度はCにチャレンジするという姿勢では、いつまで経っても仕事でつかえるスキルは身につきません。

そうではなく、ひとつの分野ではプロフェッショナルになったうえで、新しい興味が出てきたら柔軟にチャレンジしていく方が、仕事をするうえでの幸福度は高くなります。

突き詰めたいことが見つかったらそれができる場所に移る

もう一つお伝えしたのが「突き詰めたいことが見つかったら、それを実現できる場所に移る」ということです。

ある方は、高年収に魅力を感じて広告会社に転職。そこで、大手スーパーが保有するマーケティングデータの分析の仕事に就きました。
その仕事を続ける中でデータの魅力に気付き、もっと知見を深めたいと思ったそうです。

そこで商品販売の現場に直結し、生のデータに触れることができる事業会社に転職。

年収は下がったものの、広告会社には渡されない秘匿性の高いデータも見ることができるようになり、自分の分析結果が現場を動かしているというダイナミズムを感じているとのことです。

キャリア形成を考える際は「やりたいことは変わる」ということを前提に、仕事も働く場所も固執すべきではありません。

自分のキャリアを柔軟に考えられる人が、後々幸福なデジマ人材となるのです。