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【旅の記憶】恐怖体験・スイスのフルカ峠を自動車で越峠。「生きて帰れないかも・・・」と思った

高いところが苦手です。だから飛行機も苦手。そういいながらフライトした回数は公私共に数え切れないくらいあります。


高いビルとか、タワーとか、下が見えるようなところは極力、窓側にいきたくないと思っています。飛行機は揺れなければ、窓側でもいいですが、基本通路側を選択します。


そんな高いところ苦手なわたしが、生涯で最も恐怖した体験を書きたいと思います。ホラー系ではないので、ご安心ください。


もう2度と、あそこへは行きたくない。。。


スイスのフルカ峠


恐怖体験をしたのは、スイスのフルカ峠というところです。なんでいきなりスイス?っていうのもあると思いますが、スイスに行ったことがあるからです。



スイス国内を自動車で巡っていたんですけど、とある渓谷というか、道路を通っていたときのことです。どんどん山深い方向に進んでいって、山間の道路に差し掛かっていたんですよね。


カーナビはでも、そっちの道が最短だと指示しているし、他に抜け道もない。もうそこを走るしかないというような、1本道です。


道路の先の方に目をやると、悠然と構えるスイスの山。そして道路。


渓谷をずーっと道路が走っているのだろうと思っていたんですが、どうやらいく先はそうではなくて、まさかの峠越え。


まぁ、峠越えって言ったって、日本の道路を自動車で走っていて、「峠」を超えたことは何回もあるから、どうってことないよね。そんなふうに考えてました。


その時はまだ、この先えらいことになるとは思ってませんでしたよ(泣)


カートレインの駅を発見!でも・・・


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旅を始める前に、スイスにはカートレインというものがあるということを知ってはいました。これから行く道の先にも「カートレイン」の駅があることはわかっていました。


興味もあったし、一度乗ってみたい!とも思っていたので、せっかくだから利用しようと思っていました。


カートレインの駅(Realp DFB)に到着。カートレインの駅だから、自動車で溢れているのかと言ったら、そんなことはなく。時間帯が合わなかったかもしれません。


わたしの後に、もう一台、ドイツナンバーの自動車が到着。女性2人組でした。彼女たちが、駅舎の方に向かって歩いていくのが見えました。おそらく、出発時刻かチケットの購入を窓口に聞いているのかと。


結局、彼女たちは話をしただけで、車に戻り、峠へと続く道に向かって、進んでいったようでした。


それなら、ということでわたしも、ここでカートレインに乗るのをやめて、先へ進むことにしました。


それが恐怖の始まりとは知らずに・・・


いざ、フルカ峠!・・・

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先の道を進みます。次第に上り坂になり、道幅もどんどん狭くなる。あれ?なんか、これ、危なくね?


5分くらい登ったところで、「ヤバイ」ことに気づきました。

・ガードレールがない
・ヘアピンカーブの連続
・1.5車線くらいしかない。中央線がひいてない
・傾斜もきつい
・眼下に、麓の景色が見える。空が近い

ガードレールがありません。あるのはタケノコが生えているように見える、石?が申し訳程度に等間隔に並んでいるだけ。


道幅が狭いので、対向車が来ると焦る。そして速度が出せない。かといってUターンして戻るわけにもいかない。


麓まで遮るものは何もない。木や森で覆われていれば、下界の景色は見えないし、最悪コースアウトしたとしても、途中の木に引っかかって助かる可能性が上がりそうですが、それもない。


コースから外れたら、麓まで転がり落ちていきそうな雰囲気を感じます。これはかなりの恐怖!足元を震えさせながら、アクセルとブレーキを駆使して登るしかないこと、ハンドルを握る手には大量の汗が・・・


まぁ、フルカ峠を通過した時は、雲は出ていたものの、天候がそれほど悪くなかったのが不幸中の幸いでした。ここ、街灯もないし、安全装備(ガードレール)もないので、事故ったら大変なことに。雨の日に攻めるのはお勧めできないです。


あと、多分、冬はここを通るのは無理だと思います。


恐怖は続くよどこまでも


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フルカ峠を通過するのは、結構時間がかかります。距離的にはそんなに長くはないのですが、カーブの連続でどんどん高いところに登っていくからか、結構時間がかかりました。


あまり覚えていませんが、峠を登って、降りるまで、1.5時間〜2時間くらいかかっていました。


峠の山頂?に到着したところで、少し駐車スペースがあったんですが、恐怖と疲労で、そこで一旦休憩するという頭が働かず、留まることもできず、そのまま通過することになりました。


結局、峠を越えるまでずーっと恐怖の連続に苛まれました。麓のカートレイン駅(Oberwald)の駅が見えた時、ようやく恐怖から解放されたということです。


写真の一枚でも撮っていれば、その景色の素晴らしさや、わたしが感じた恐怖を少しは伝えられるのですが、残念ながら「怖すぎ」て、写真を撮る余裕がなかったというのが正直な感想です。


ちなみに、カートレインを利用した場合は、40分で駅間移動ができるようです。


後で、調べて「なんだったんだろうなぁ・・・、あん時、乗っておけばよかった・・・」と、後悔したのはさすがに言うまでもありませんでした。

まとめ


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スイスの山々、とても素晴らしい景観であることは間違いないです。フルカ峠も夏で天候が良ければ、景色は素敵なところです。


ただ自動車で峠を「攻める」のはおすすめしません。慣れているドライバーであれば、大丈夫だと思いますが、それでも「かなりの恐怖」を経験することになりました。


まぁ、今となってはいいい思い出ですw


※写真は、カートレイン駅(Realp DFB)で少しだけ滞在したときに撮影したものです。残念ながらその先の峠、そして次の駅の写真はありませんでした。残念ですが、仕方ないですね。雰囲気をお楽しみください。


それでは、また。




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