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「モデルルームみたいな暮らし」は正解か?

モデルルームってありますよね。見学とか行ったことありますか?わたしも縁あって、何度かモデルルームに見学に行ったことがあります。


モデルルームに行くと、今ある自分の住環境に比べて、どこか華やかで、洗練されていて、使いやすく、いわゆる「キラキラした生活」をイメージしやすくなるようにセッティングされています。


まぁ、モデルルームを展示しているのは大抵、ハウスメーカーさんが行ってくれています。当然、企業側も「売ること、利益を得ること」が大事なので、モデルルームがダメなんて言うつもりはありません。


買い手にいかに「買いたい!」と思わせるか、買いたいと思わせるために「買った後のイメージを膨らませる」ことが必要です。これは「家」に限らず、世の中にある「あらゆるモノ」も、そうなんですけどね。


振り返ってみると、モデルルームを見学すると、ふとあることが頭に浮かぶのではないでしょうか。


モデルルーム、モノが少ない


モデルルームを訪れると、思うことがあります。いや、思うことがありました。「モノ、少ないなぁ」って。


そうなんです。


モデルルームなので、実際の間取りよりも少し広かったりします。もちろんイメージを膨らませるためには、家だけがあれば良いわけではなく、それなりに「家具」だったり「小物」だったり、が必要です。


さりげなく、キッチンやリビングに置いてあるモノ。コレがさらにわたしたちへ「家に対するいい印象」が残りやすくなります。


翻って、今住んでいる自分の家を想像してみるとどうでしょう。モノで溢れていて、生活感が色濃く残る狭い空間。


人がモデルルームを見たくなるとき、大抵は「今住んでいる住環境をなんとかしたい」と考える。考えても「どうにもならない部分がある」だから、一気に環境を変えたいから「モデルルームを参考にしたい」となる。


まぁ、いくつか道程があると思いますけど、このパターンだけじゃないですけどね。


この思いがあるから、バイアスがかかって、モデルルームがよりよく見えてしまうし、キラキラ感をキャッチする。本当は、今いる自分の空間と、これから入るであろう、次の家を冷静に見極める必要があります。


モノが多いと、モデルルーム、置いてあるモノが少ないから、素敵に見える。それは良くわかります。わたしの経験上も、モデルルームに行った時は、当然、わたしの家にあるモノの方が多かった。


だからよく見える。


そして良い生活が送れるんじゃないか?と錯覚する。別にそれがダメだと言うつもりはないけれど、良い生活が送れるのかどうかは、今後の展開次第。家が新しくなったからといって、それが左右されるわけじゃないんです。


それでもどうしても「良い方向」に考えてしまいがちなんですよね。いや、そう思いたい。わたしもそう思いたい。


ミニマリズム実践後に感じたモデルルーム


ここでちょっと視点を変えてみます。先ほど「モデルルームはモノが少ない」と感じると言うことを書きました。では、モデルルームすら「モノが多い」と感じる状態で、モデルルームに行ったらどうなるのか?想像してみました。



はい。そうなんです。


多分、いまの私がモデルルームを見学したとして、多分感じる感想は「広いなぁ〜、そしてモノが多いなぁ〜、こんなに広い部屋、特にいらないや」ってなる可能性が高い。


それよりも注目するところは、「どんな設備を使っているか」とか「生活動線はどうか」とか、それくらいです。


モデルルームだと、実際に住むところに立地していない場合があるので、たとえばわたしが、住むところで重視している「駅から徒歩何分」「近所にスーパー、コンビニがあるか、そこまで徒歩何分」「飲食店は充実しているか?」「近くにコインランドリーがあるか」などは、調べられません。


まぁ、建売見学とか、立地が既に決まっていて、現地は別途見学できるのなら、上であげたことも確認できます。だけど、モデルルームだけだと、確認するのは不可能です。


と言うよりはやはり、モデルルームを内覧して、生活感、イメージを膨らませる程度に留めておくくらいが良いでしょう。


実際にそこに住むのか、そうするのかは、もう少しよくよく考えてからにしたいですよね。モデルルームに対する希望願望イメージを膨らませるのは良きですが、今住んでいる環境とのギャップをどこまで詰められるか、にかかっています。


ギャップが大きすぎると、期待先行になりすぎます。


買う、借りる、手段は複数あるけれど、モデルルームに惑わされないマインドを持ちたいなぁと思います。


「モデルルームみたいな暮らし」は正解か?


タイトル回収しますが、モデルルームみたいな暮らしは正解か?と言う問いに対してはどうでしょうか?


わたしの考えは「不正解」としておきます。


「モデルルーム」と言うのはあくまで、「誰かのモデル」であり「一般的なモデル」である場合が多い。


参考にはなるけれど、「わたしにとってのモデル」にはなり得ない。わたしが、わたしたちが理想とするイメージとはちょっと違うような気がするんですよね。メーカーさんが一生懸命「モデル」を演出してくれて、提供してくれているのはよくわかっています。


でもですね。


現実感が少し足りない。


モデルルームにゴミ袋が2、3つ置いてあったって、本来はいいはずです。あるいは、趣味の部屋や、物置になんだかわからないモノがぎっしり詰まっているところがあってもいい。


それが現実だし、現実をイメージできた方が、この家が気に入るのか、それともイメージに合わないのか、ジャッジしやすい。


モデルルームで「パーティをする」イメージで作られているところもあるけど、家でパーティしないなら、イメージ通りとはならない。何でもかんでも、自分の意にそうように作られているわけじゃないから、仕方ない。


理想の家は、自分でなんとかするしかない。


まとめ


モデルルームみたいな暮らしというのが理想なのか?正解なのか?と考えたら、全然そこに到達できていないということに気づきます。


まぁ、イメージを膨らませる、理想を掲げるためにモデルルームを参考にさせてもらうのは良いことだと思います。


だけど結局は、「自分がどう生活したいか」「自分はどういう家・部屋に住みたいか」が最も重要です。


わたしだったら、広くない部屋に、小さな椅子とテーブルを置いて、読書やパソコン作業しつつコーヒーでも飲みながら、リラックスできれば十分じゃないかな?って思ったりもします。


※モデルルームを批判する記事ではありません。わたしも行くと、ワクワクするし、イメージを膨らませるために利用させていただきました。ありがとうございました。


それでは、また。


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