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自粛生活どうだった?オンラインでママWIM座談会 vol.3

新型コロナウイルスの感染拡大に伴う政府の緊急事態宣言が5月25日に解除されました。2ヶ月近い自粛生活で家事と育児の負担が増えた中、WIMJapanでは、ミュージシャンママアンケート「自粛期間、どう過ごしてる?」
https://note.com/wimjapan/n/n1ae91e50a84a
を実施し、ミュージシャンママのリアルな今が見えてきました。

今回はアンケート結果に基づき、自粛生活どうだった?現在・今後不安なことは?など、カジュアルな座談会を実施しましたので、その中で出た意見をいくつかご紹介したいと思います。


オンライン座談会参加者

多田ルミエ : 
トロンボーンプレイヤー。4歳と2歳の二児の母。個人事業主としてIT関係の仕事も行う兼業ミュージシャン。WIM役員。

船山美也子 :
ピアニスト・音楽教室経営。5歳の娘。WIM役員。

山火彩香 :
ハモンドオルガン奏者、週5会社員。4歳の娘。WIM役員。

すず奴 : トロンボーンプレイヤー。週4会社員。水土ピアノとトロンボーンの先生。4歳の息子。WIM役員。

長谷川珠子 :
ジャズボーカル、ボーカル講師。高校3年生の娘、小5の息子。新潟在住。

川本睦子 :
ジャズボーカリスト・英語発音講師。11歳の娘。広島在住。

松岡みやこ :
ピアノ、作曲編曲家。2歳の息子。

津川久里子 :
ベーシスト。今年2月にNYから帰国。5歳女子、2歳男子。

久保典子:
ピアノ講師。中学生の娘と息子。石川在住。

--緊急事態宣言が解除になり、保育環境どうなりましたか?

保育園は4/8から休園、6/1から登園可能だが、電車で登園する必要があるので、自宅保育継続。

同じく6月末は登園自粛。緊急事態宣言が解除になり、ライブのオファーも出てきたが、今のままでは受けられない。自宅作業は子供が機材で遊んでしまうので、本気の作業ができない。子どもが寝たときにやるなど。

明日から小学校登園開始。音楽活動中の保育を親に頼る部分があったが、コロナのリスクで親に頼れなくなってしまったので、かなり厳しい。

小学校は分散登校。受験生なのでオンラインレッスンで音を出すのに気兼ねする。

--自粛生活どうでしたか?夫婦の育児家事分担や子供の学習環境なども。

かなり大変でした。夫と役割分担ができておらず「見られる方が見る」となっていたら、結局子どもが放置状態。

小学校の宿題が多くて大変。鬼滅の刃の漢字ドリルを作った。

子供の習い事のオンラインレッスンがあったのがよかった。

自粛前は5:5で家事育児分担していたが、自粛生活が始まる時、全部分担表にして書き出したら、4:6になった。

*この分担表がこちら。育児・家事の見える化、こうすれば男性にも理解してもらいやすいと、自粛生活参加者からも関心の声が上がった。

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 夫もミュージシャンなので家事を分担したいが、女性側(得意な側)負担が行きがち。

家事育児は分担。演奏できる時間によって譲り合うが、負担のなるときもあった。

夫のほうが収入が高いと遠慮してしまうことがあった。

子どもが小さいころ、夫に不満を言えず溜め込んでしまったことがあった。
話し合えることが大事。


--今後不安なことはありますか?

対面レッスンやライブができることはいいが、また第二派で振り回されるのがいや。だから自分の方で準備しておかないといけないなと思う。旦那がいる場合は分担どうするか。子どもが受験生なので、センター試験あるのかな?入試どうなるかな?っていう不安も。

親にうつしてはいけない。これまで親に頼ってきた足場がぐらついている。どうしていこうかなという不安がある。

今後、子どもを預けての音楽活動どうするか。
ブッキングもできないスケジュール立てられない状態で、親も近くに住んでいる訳ではないので、預け先もない。11月のコンサートもキャンセルになった。

--自粛期間中よかったことがあったら教えてください。

ネットデュエットとZOOMでリアルタイムセッションをやりました。このようなソフトや画像編集ソフト等にも触れるようになったのはよかった。

立ち止まって一度考える良い機会になった。本当にやりたいことはなんだ、これからやりたいことはなんだ、等。これまでは地元の生徒さんがメインだったけど、オンラインレッスングループで視野がすごく広がった。ミュージシャンっていいなって思った。ミュージシャンと話すのが楽しい。交友関係が広がったのがよかった。

繋がりが増えたことが良かった。知ってたけど喋ったことがなかった人とかと繋がれたこと。オンラインレッスンの設備を整えられた、動画編集をもっと頑張ろうという気になれた。今後に役立つ知識が身につけらた。基礎練習が普段よりできた。

免許をとったばかりで、コロナで道が空いているので運転の練習には良かった。楽器の練習ができたことも良かった。ビジネスに繋がることはできなかったけど、帰ってすぐ音楽のネットワークが作れなかったのが辛かった。

ハモンドオルガンを置いている店がないが、ビンテージオルガンのあるお店で配信したり、広めるチャンスとしてはじめられたのは良かった。

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自粛期間、基本的には辛いことが多かったと思いますが(毎日本当にお疲れ様でした....!)、こういう時期でないとトライできなかったこと、気づけなかったこと、よかったことなど前向きな意見も聞けました。

普段はミュージシャンママという、なかなか情報が共有できない立場(その余裕もない...)ですが、今回はそれぞれの家庭で協力や工夫をして、乗り越えていっているのだなと励みになりました。

座談会に参加していただいたみなさま、ありがとうございました!

Women in Music Japan(WIMJ)のママWIMチームは、ミュージシャンママ(音楽に関係する仕事に携わるママ)へのインタビューや座談会、セミナーやワークショップなどを企画・運営しています。

ママWIMではインタビューにお答えいたただけるミュージシャンママ、座談会にご参加いただける方を募集しています。

興味のある方は以下までご連絡ください。
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文:船山美也子



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