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自分が言った言葉に自分で納得できないとき

自分の相槌、返答、返事の言葉の選び方を、寝る前に悶々と考えてしまう周期というのがやってくる。その日1日、自分が返した返事が自分の中でしっくりきていなくて。「もしかしたら相手を不快な気持ちにさせてしまったのではなかろうか」とか、「もしかしたら相手を傷つけてしまったのではないか、どうしよう」とか、「言わなくても良いことを言って、本当は無理に笑った顔をしていたのではないか」とか。そういう考えてももう過ぎ去っていてどうしようもないことばかりを考えてしまう。

どうして、自分で選んで出した言葉なのに、自分の相槌に納得がいかないのだろうか。

それは、言い過ぎたと思うこともそうだし、逆に意味深に言いすぎてしまったもそうだし、配慮が足らなかったとかいろんな要因がある。あとは、思ったよりも言葉が舌にのって、音になるまでが早かったとか。自分のことなのに、自分ではうまくコントロールできないなんておかしな話だけど、人間の脳みそは9割が無意識領域だと聞いたことがあるから、そんなことが起こってもおかしくないのかもしれない。

それに、返答が難しい場面というのも往々にしてある。

たとえばそれは、ジェンダーのこととか、自分が持っているアンコンシャスバイアスが発生したときとか。先日、旦那様よりも奥様のほうがバリバリ稼いでいるご夫婦に出会い、「ピンクの大黒柱だね!」と返した。奥様は「おお! 良い言い方ですね」と言ってくださったけれど、夜寝る前に「大黒柱って、そもそも“黒”だから男だよな……それにピンクをつけることで女性を表したけど、別にピンク=女性ってわけじゃないよな……え、もっと言い方あったじゃん……」と悶々とした。

その場では、けっこう良い言い方のように思えていたけれど、あとあと冷静になってみると、そうでもないことがわかったときが正直一番辛い。「ピンクの大黒柱」、それほど良くない気がしている。

じゃあもし同じような状況になったとき、次に私はなんと言えばいいのか。次はそんなことで悶々としているのだ。

”終わりよければすべてよし” になれましたか?もし、そうだったら嬉しいなあ。あなたの1日を彩れたサポートは、私の1日を鮮やかにできるよう、大好きな本に使わせていただければと思います。