見出し画像

子どもの英語力を伸ばすためのセオリーを勉強してみました

弊社では、昨年の暮れごろから6歳のお子様向けの英語学習をお手伝いさせていただいています。

これまでは、原則として専門性のある先生におまかせするという姿勢で取り組んでいましたが、お客様により効率よく学習いただくためにもいくつかの書籍を手にとって勉強してみました。

ご自身の英語学習に熱心な方は、子どもの英語学習についても興味関心をお持ちなのではないかと思いましたので、シェアさせていただきます。

要約

・子どもの英語力を伸ばすセオリーはおおよそ固まっている
・基本的な習得理論は大人と変わらない
・質の高いインプットを増やすことが大切になる
・適した学習方法は、年齢 × 習熟度によって選ぶべき
・月額数千円ほどで教材は準備できる

基本的な習得理論は大人と変わらない

画像1

上の画像のようなステップ、つまりは「インプットをしてからアウトプット」という流れは大人と変わりません。

インプットを通じて作りあげたデータベースが土台としてあるからこそ、アウトプットができます。

なので、英会話スクールに通ったりして英語をたくさん話す機会を増やすだけでは効率よく英語力を上達させることはできません。

※英語の習得理論について
英語の習得理論について詳しく知りたい方はこちらから弊社のYoutube動画をご覧ください。

質の高いインプットを増やすことが大切

やみくもにインプットを増やすだけでは、語彙をはじめとするデータベースを充実させることはできません。

①いまのレベルより少しだけ難しい語彙を含んだものを選び、②正しい発音にもとづく音源を用意する必要があります。

①について、絵本を例にすると、見開き1ページあたり3語以上のわからない言葉がある本は難しすぎます。

適した学習方法は、年齢 × 習熟度によって選ぶべき

年齢別のアプローチ
適した学習方法は、まず年齢に応じて選ぶことができます。

① 幼児の場合
耳からのインプットを行うだけでOKです。英語のかけ流しが有効です。

② 小学校低学年の場合
耳からインプットしたうえで、フラッシュカード等を使って実際にスペルを目で見ながら学ぶと良いとされています。

③ 小学校中高学年の場合
フォニックス(※)を取り入れて英語の発音を身に着けながら英文を読みこむことが推奨されます。

習熟度別のアプローチ
同じ年齢であったとしても、英語の習熟度によって学習方法は調整される必要があります。

また、英語のレベルの測定は『英検』が有効です。おおよそ小学生の間に準2級(※)の合格を目指すのがちょうどよいとされています。

前提として年齢別のアプローチを意識しながら、現在のレベルを踏まえた微調整をすると良いです。

※ フォニックスとは?
 ざっくり言えば英語の発音ルールを学ぶための学習方法です。こちらのサイト( https://www.winbe.jp/phonics/ )がわかりやすく説明してくれています。

※ 英検準2級が良い理由は?
 ネイティブの小学校低学年の子どもの英語力は英検3級〜5級とされています。専門用語で言えば、この範囲は「生活言語」ができるレベルとされます。自分が興味があることであればある程度理解することができます。一方、準2級〜2級は「学習言語」(ネイティブの中学生以上の英語力)との橋渡しとなるレベルです。英語を使って数学や科学、社会について勉強するための土台づくりができているレベル = 準2級〜2級です。なので、小学校のうちに準2級位を身に着けておくと良いとおすすめされています。

月額数千円ほどで教材は準備できる

『世界トップティーチャーが教える子どもの未来が変わる英語の教科書』(正頭英和著)に、たくさんの安価な教材が紹介されています。

たとえば、以下のようにおすすめのアプリケーションが紹介されていました。

絵本のサブスクアプリのおすすめは「FarFaria」。2歳から9歳までの子ども向けの絵本の読み聞かせをしてくれます。おとぎ話や冒険ものといったジャンル別、そしてPRE‐KINDERGARTEN(未就園児)レベルから細かくレベル別に選べるようになっており、インターフェースも子ども向けで使いやすく作られています。有料コンテンツ(1ヵ月600円)ですが、1日1冊までは無料で読めますので、一度試してみるとよいと思います。

また、この本には、それぞれの教材をうまく使いこなすためのアドバイスも記載されているので、ぜひチェックしてみてください。

子どもの英語力を伸ばすセオリーはおおよそ固まっている

今回整理をするなかでいくつかの本を読みましたが、著者が述べていることはほとんど変わらなかったなという印象でした。

以下3つが大事だと説明しながら、教材活用のテクニックや節約術、親がどう立ちふるまうべきかを説明されている本がほとんどでした。

A:基本的な習得理論は大人と変わらない
B:質の高いインプットを増やすことが大切になる
C:適した学習方法は、年齢 × 習熟度によって選ぶべき

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?