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名もなき空粒。作詞:willl。

鼻先に止まってしまった彼女は赤いよ
点滅しては一瞬一瞬またたき繰り返すよ
誰かの呼ぶ声に酷く落ち込んだ週末まで
あともう少しあともう少しと
また彼女を降らす
雪でも雨でも綿毛でもない
曇りのち晴れの間にある
僕等の心の中にある
名もなき空粒に淀み浮かべて弾けては
くすぐったいな
笑っていたいな
そう日暮れまで
あともう少しあともう少しと
もう彼女は晴らす

涙の味を知ってしまったから
未来の声を聴いてしまったから

鼻先に止まってしまっていた彼女は歩くよ
点滅しては一瞬一瞬はばたき取り戻すよ

誰かの呼ぶ声に酷く落ち込んだ週末さえ
まだもう少しもう少しと
また彼女は照らす
夢でも夜でも大人気もない
曇りのち晴れの感情にある
僕等の胸の内にいる
名もなき空粒を掬い覗いて渡しては
恥ずかしいな
じゃれてたいな
あの日暮れまで
あともう少しほらもう少しと
ほら彼女は笑う

キャンディーと君と空で出来た粒を観たんだ

ほら私達は繋ぐ
ほら私達でまた
粒を降らす。

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