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Kaedeさんの1st mini album「深夜。あなたは今日を振り返り、また新しい朝だね」先行試聴会にいった話。

2019年6月7日(金)にmona records おんがく食堂 2F CAFEで開催された、Kaedeさんの1st mini album「深夜。あなたは今日を振り返り、また新しい朝だね」先行試聴会がとても良かったので、いても立ってもいられなかったので、久々の更新です。こちらは直後に書いたのですが、内容について、当日Kaedeさんから発売日までの箝口令が出たので、公開は今日になりました。

mona records おんがく食堂 2F CAFEの普段の印象で、どうなるんだろうと思っていたら、当日、座敷の机は無くなっていて、座布団が敷き詰められており、一番奥には椅子が二つ。なんだか、羽毛布団を売りつけられそうでもあり、ありがたい説法をいただけそうな感じで、座敷から手前は椅子が並んでいました。意識の高い方々は正座で臨んでおられましたが、私は足が痺れそうだったので、座敷は辞退し、椅子席の最前列にし、スタートを待つことにしました。

開演すると、目の前をKaedeさんが通り、座敷に上がって、奥へ。以前のライブでも着ていらしたワンピース(【ライブレポート】Negicco Kaede「ソロ始めます。」春のワンマンで新たな一歩(写真35枚) - 音楽ナタリー)で、相変わらず、とてもお似合いで、可愛らしくて、ドギマギしました。

マイクを持つととりあえず近況をと、南海キャンディーズ・山里亮太さんの結婚について、話されて、サクッと終わらせると、試聴スタート。

全6曲を試聴する間、ほぼ無言で聴いているわけですが、私の座り位置だと、ほぼ正面にKaedeさん。ずっと見るのも申し訳ないので、見たり見なかったりで、目のやり場に困りました。

通しで聴いた後は、Kaedeさんとスタッフの雪田さんによる全曲解説(ほぼKaedeさん)が行われました。


一曲目は「あたらしい歌」。

作詞作曲担当の櫛引彩香さんとは、Kaedeさんが生誕祭で櫛引さんの歌を歌ったこと(これかな?/NegiccoのKaede、24歳の誕生日に月の下でソロコンサート - 音楽ナタリー)が始まりだそうです。それがファン伝いに櫛引さん本人が知ることになり、櫛引さんからライブ観覧に誘われ、さらにライブゲストに呼ばれるまでに至ったそう。二人で歌ってみると、とてもお互い相性が良くって、形に残るコラボがしたいということで、Kaedeさんからのオファーに至ったとのことです。

編曲の吉田一郎不可触世界さんについては、雪田さんはノータッチで、櫛引さんのオファーによるものだそうで、アーティスト写真を見たKaedeさんはびっくりしたそうです。

ソロライブで、すでに披露されていますが、タイトルにもあるように、アルバム一曲目にふさわしい雰囲気の曲で心躍るような歌でした。


二曲目は「クラウドナイン」。

デビューシングル。この曲については、既発曲なので、もうすでにいろいろなところで、話してしまってるから、改めて話すことがないと言いつつも、たくさんお話ししてくださいました。

とてもアルバム曲の並びから見ると、リード曲というか、シングル曲といった風情にちゃんとなっていて、作られた佐藤優介さんがさすがだという話にもなるほど。Kaedeさんの門出を祝うようなこの曲では、スカートのサポートメンバーが演奏で参加しているけど、本来なら、スカートの澤部渡さんがギターを弾きそうなところを、長らく弾いてなかったという佐藤さんが自ら弾いているそうです。

そして、佐藤さんの最近リリースしたアルバムの話題になり、とてもキラキラしていて、素晴らしい曲だと激賞しつつも、こだわりなのか、歌が全然聴こえなくて、面白いと話していました。クラウドナインのデモ音源でも全然歌が聴こえなかったとのことです。

あと、クラウドナインのナインがKaedeさんの生まれ月である9月と重なって嬉しかったそうです。

三曲目は「キラキラ」。

advantage Lucyによる作品。オファーについて、ライブ活動を近年していない彼らがオファーを受けてくれるか、心配だったそうですが、蓋を開けてみると、二曲もデモを送ってくださったそうです。この時点では歌詞が決まっておらず、アイコさんによる、日本語とも英語とも言えないような「宇宙語」で歌われていたそうです。

二曲とも良くて、決めかねて、二曲とも一旦「宇宙語」で歌ってみて、録音したものを雪田さんやconnieさん、advantage Lucyにも聴いてみてもらったところ、こちらの曲になったそうです。

レコーディングでは、とても頑張って(声を張って?)歌ったのだけれど、アイコさんから前述の「宇宙語」で歌った、力を抜いた歌い方でとディレクションされて、現在のかたちになったそうです。

タイトル通り、キラキラしていて、Kaedeさんのadvantage Lucy評であるポップなバンドが作った通りな曲で、跳ねたリズムのモータウンビート?のとてもかわい歌でした。私の好きな曲で、聴いてる最中、嬉しくって、ニヤニヤしてしまいました。


四曲目は「あなたは遠く」。

Lampの染谷大陽さんによる曲。他の曲は新潟でのレコーディングだったのに対して、この曲は東京で行われたそうです。レコーディング当日、染谷さんは待ち合わせ場所に車で迎えに来てくださったそうですが、染谷さんともうひとり男性がそこには待っており、もうひとりの男性による運転で、レコーディング場所に。Kaedeさんはその男性が誰だか分からないままでいると、なんとその方、実はウワノソラ・角谷博栄さんだったという話をしてくださいました。レコーディング場所が角谷さんのスタジオで、角谷さんがエンジニア、染谷さんがディレクションといった布陣でレコーディングが行われたそうです。

よく知りもしないでなんですけど、大瀧詠一さんの楽曲のようで、こちらもすごく好きでした。早く聴きたいです。


五曲目は「カエデの遠距離恋愛」。

作詞・作曲は曽我部恵一さん、編曲が台風クラブによる曲。この曲は他の曲とは違って、他の曲が出揃ったあたりで、最後に曽我部恵一さんにオファーしたそうで、編曲の台風クラブは曲調から雪田さんが選んだそうです。

この曲の特徴のひとつは、曲中、Kaedeさんが誰かに電話をしているセリフが入るところです。それはそれはすごくかわいらしいのですが、デモではなんと曽我部さんが演じていたそうで、それがとても上手くて、いたく感心したとKaedeさんはおっしゃっていました。レコーディングはこのセリフ部分に時間が一番割かれたそうで、曽我部さんのを再現すべく、とても苦労したと述懐していました。普段の通り、元気良く、「もしもーし!」と初めはやってしまったというのが面白かったです。もしかしたら、ライブではこのセリフ部分はやらないかもしれないそうです。


最後の曲は「飛花落葉」。

空気公団・山崎ゆかりさんによる曲。デモ音源では、ボーカルが全然聴こえないほど小さかったそうですが、歌詞を自分で書き起こすと、すごい歌詞でびっくりしたそうです。歌詞も含めてとてもいい曲だから、手放したくなくて、とても難しい曲で自分には歌えないかもしれないけど、チャレンジしてみようという考えに至ったとのことです。

レコーディングの際、山崎さんはレコーディングブースを見るなり、Kaedeさんが歌う位置を囲うように、毛布を立てさせて、マイクになるべく近づいて、歌うようにと指示されたそうで、Kaedeさんはそれが珍しくて、そんな方法もあるのだと感心したとおっしゃっていました。レコーディングで歌う前、山崎さんはKaedeさんに普通のピーポくんとおねむのピーポくんの二つの画像を見せて、おねむの方の感じで歌ってと指示を出したそうで、現在の歌唱方法になったそうですが、とても難しくて、今も練習中だそうです。

デモ音源ではストリングスが入っていませんでしたが、山崎さんは間奏まではKaedeさんが風の吹く丘の上に立っていて、間奏から風がピタッと止まるイメージでストリングスを入れると説明され、情景を思い浮かべて、作曲されていることに、Kaedeさんはとても感銘を受けたそうです。

すでにミュージックビデオもアップされておりますが、とても静かで、Negiccoの楽曲でもなかった、ほぼファルセットで歌うこの曲は、Kaedeさんの新たな一面を見るようで、すごく驚きました。Kaedeさんのファルセットがとにかく美しく心地良いなと思いました。

全曲解説後は質疑応答へ。

アルバムタイトルについての質問。アルバムタイトルは雪田さんがKaedeさんに長いタイトルを考えといてと言われたものの、全く思いつかずに雪田さんに投げ返したところ、アルバムのリード曲?「飛花落葉」の歌詞からいくつか候補が挙がった中から選ばれたそうです。

「カエデの遠距離恋愛」でのセリフについてはライブでどうやるのかと、一度この会場でセリフ部分を披露してほしいと質問とお願い。

セリフについてはKaedeさんもライブでやるにはどうするか苦慮しているようで、横で聞いていた雪田さんからはライブではやらないから、ここで特別にやってみたらと後押し。ちょっとためらいつつも、恥ずかしいので、我々会場にいるお客さんには目を伏せるようにと指示して、実際披露してくれました。それを聞いた会場は興奮のるつぼと化し、歓喜の渦に。本当に貴重な体験をいたしました。

そして、実は私も思い切って質問してみました。Negiccoメンバーにはアルバムをすでに聴かせているのかと、もし、聴かせているのであれば、その感想を教えてほしいと伺ってみました。残念ながら、この試聴会時点では、アルバムがまだちゃんと完成していなかったので、聴かせられていなかったそうですが、「カエデの遠距離恋愛」を聴いたNao☆さんのお兄さんは、アルバムを買うとおっしゃっていたと、Nao☆さんから報告を受けたそうです。今後いろんなインタビューでたくさん聴かれると思いますので、この質問のちゃんとした答えはそれまでお預けということで。


この試聴会、本当に参加できて良かったです。ファンクラブ会員のみで、しかも会場の大きさからいって、狭き門を通ったのは本当に運が良かったとしか言いようがないので、翌日、もしかしたら、死んでしまうんではないかと危惧しておりましたが、まだなんとか生きております。

試聴してみて、アルバムがとにかく素晴らしいと、心の底から思いました。本当に発売日が待ち遠しくて、たまりません。Kaedeさんのこのアルバムがめちゃくちゃ売れて、KaedeさんがNegiccoを引っ張っていく存在になるんじゃないかと本気で思いました。元々Negiccoファンではない方にもぜひ届いてほしいなと切に願うばかりです。


※2019年6月18日公開分をnoteで再掲

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