9/29 パスワードの人@大塚Hearts+

ボーカル、キーボード、ベース、ドラムのギターレス編成の4人組。
ギターがなくても肉厚なサウンドで、4人の持てる力を最大限使って表現する独特の世界観があった。

 ボーカルはほとんどピンボーカルで、コンテンポラリーダンスのような動きをしながら歌っていた。バンドのライブでここまで視覚的にインパクトを与えることが出来るのはすごい。
 また鍵盤の方の高度なテクニックにも魅了された。片手で和音のリズムを刻みながらもう片方の手で曲の裏メロの役割を果たすメロディを奏でていたり、サティのジムノペティのオマージュを演奏したり。足元にエフェクターもあるようで、演奏中にかがんで何かを操作する姿もまた恰好よかった。
 男性2名と女性1名の三声でのコーラスは壮大だった。他にもポエトリーでボコーダーを使うことにより楽曲の雰囲気を作ったり、あえてマイクを外して朗読する部分があったりと、観客にどう見えるのかをよく考えているバンドだと感じた。演劇的なバンドであった。出会うことが出来てよかった!

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?