残存/寫眞館ゼラチン・sheeplore

2/14に寫眞館ゼラチン氏とsheeeploreの共作"残存"を購入した。

"残存"はCD付き写真集。台湾にて開かれた寫眞館ゼラチンの個展で展示された作品と、そのバックグラウンドミュージックに使われたsheeploreの音楽作品を合わせて販売されたものだ。音楽と写真と、わたしはバラバラに鑑賞したが、完全に二つが一つに結びついていた。新鮮で、そして大変美しい作品だった。

 写真は全てモノクロ。フィルムで撮影、現像時には暗室で筆を使って絵を描くように画像を浮き出す作業を行って作られている為、同じ作品はふたつと出来ないという。
 人々が足を踏み入れない孤独な世界と、その後ろに写された自然や光が美しい一冊だった。

 CDは一息ごとにきらめきを感じる、居心地のいい音楽であった。
優しく美しく、そして少し薄暗く寂しい世界をみせてくれた。
 sheeploreはいろんな角度から見れば見るほど面白い存在で、写真と音楽が重なって新しい世界が生まれるというのも面白いし、このような頽廃的で高貴な音楽のCDを作ってるバンドがライブではノイズを多用してジュワジュワという音を立てて演奏してるのも大変楽しいと感じる。これからも幅広く活動してくであろう彼らから目が離せない。

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