私は亜人
ファンタジー世界では人間とは違う人のような種族が登場しますね。
エルフやドワーフのようにゲームでも有名な種族から動物系の獣人まで、呼び名、形態は様々ですが、一括りにまとめると人の亜種という意味合いで亜人などと呼ばれています。
形だけで言えば、2足歩行する魔物たちも同じカテゴリーなのかもしれません。
ゴブリンとかオークとか、こちらも同様に種々登場し言語を理解する種のはずですがモンスターと呼ばれており、亜人とは違う分類になっています。
オークは敵対的だからモンスター、友好的なのは亜人?
だったら友好的なオークは亜人?
厳密な定義もあるんでしょうが、今回のポイントはそこでは無いので割愛します。
この場は便宜上、二足歩行で言語によるコミュニケーションが取れる種族はみんなひっくるめて「亜人」と定義しておきます。
亜人は実在するか
さて続いて、私たちが住む世界の話です。
リアル世界に亜人は存在しません。
ここに異を唱える人はいないと思います。
だって彼らはファンタジー世界の住人ですから。
「見つかってないだけでいるかも」はともかく、「うちの奥さんは鬼婆です」「うちの夫は子泣き爺です」は、いろいろな意味で問題ですので無しの方向でお願いします。
私は亜人
しかし気付いてしまいました。
人は、ある年齢を過ぎると亜人になります。
私も歳を重ねて周囲から1個人として見られなくなり、「種族名」で呼ばれ始めました。当然、私だってムズムズとした抵抗感を感じていましたが、それも最初の頃だけ。今は慣れたというより諦めました。
そうです。
人間の男性は歳を重ねて進化条件を満たすと進化し、呼称が「おじさん」もしくは「おっさん」に変わるのです。
大切なことなので、もう1度言います。
男性は進化し、出世魚がごとく「おじさん」という種族になるのです。
言い古されてますが、日本のオジサマ方は世界一孤独だという話を聞いたことがある方も多いのでは無いでしょうか?
たしかに孤独になる理由として、コミュニケーションに対する積極性の低さ、デジタルディバイドも多分にあるとは思います。
加えて、中年以降になると20代、30代の異性に声をかけようものならセクハラ / パワハラ / ストーカー扱い、最悪、裁判所から接近禁止命令が出たり、逮捕の危険すらあります。
多くはコミュニケーション能力の低さが原因で相手がどこまでが本気なのか分からず、致命的な誤認に根差した行動を取ってしまっただけではあるんですが、そうなってしまったが最期、周囲から後ろ指を指され社会からも抹殺されてしまいます。
(当然、悪質なのは逮捕されて然るべしですよ)
そんなリスクを負ってまで周囲と積極的にコミュニケーションを取って友人関係を広げようだなんて、針のむしろに暮らすオジサマ方には、ちょっとばかりハードルが高過ぎますよね。
なら、そんな孤独な人たち同士が友達になればいいじゃん。
と軽く考えてしまいがちですが、実はそれもそう簡単ではありません。
おじさん同士は反目し合うものだからです。
反目しなかったとしても、距離を置こうとします。
理由は簡単。おじさんは自分をまだ人間だと思っていて進化したことを自覚していないからです。
人間は人間同士を好みますが、人ならざる亜人は遠ざけようとします。
そのため、おじさん同士が友人関係になるのは困難を伴うわけです。
だから孤独のままなんですね。
とまあ身も蓋もない話ですが、自分がその年齢に達してしまうと、まさにその通りで「種族が違うから」と考えないと辻褄が合わないことや理不尽が世の中に多過ぎるように感じてしまいます。
そして極め付けはこれです。
1種族として扱われてるため、若い世代にオジサンの区別はついてません。
かろうじて「太ったオッサン」とか「メガネのおじさん」とかせいぜいその程度でしょう。
ちなみに、まだオジサンの域に達してない方達には分からないとは思いますが、同族の方なら「あ〜そうだよね。分かる分かる!」と頷いてしまうはず。
そう。名前が覚えられないわけじゃないんですよ。
20代女性の区別がほとんどついていないだけなんですよ・・・
お後がよろしいようで。
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