黒雲

「正直、もういろいろと疲れたな」などと、つい口から弱音が出てしまう。
こんな言葉を吐いてるうちは、それなりに対応出来る程度の気力は残っちゃいるが、そうであっても前方を塞いでいる黒い雲が避けようもないのは頂けない。

黒い雲がいつか真上に来ると分かってるわけだし、それが視界に入ってる時点でそう遠くないことだって、すでに明確である。

病院で顔を見るのがつらいのは、私にまだそういった感情が残っているということだろうか？
それとも、”その後”に控えているごたごたに押しつぶされそうになる自分に辟易してるからだろうか？

理由、背景はどうあれ、今感じているのは疲労感のようだ。

常に冷めた目線で自己分析を続けることが感情を破綻させないための防御機構だとしたら、私はまだ4年前の傷が癒えていないことになる。

強くならねばならないようだ。