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個展を終えて

まずはお礼を

FINE ANIMALS 2022 無事、盛会のうちに終了いたしました。
会場に足を運んで頂いた皆様、SNSからいいねやRT等頂いた皆様、心の中で声援を贈って頂いた皆様、そして、作品をご購入頂いた皆様。
長々とお礼文を書きたいところですが、短く集約させて頂きます。

ありがとうございました!
今後も変わらぬご声援、サポートのほど、よろしくお願いします。

展示の様子など

さてさて。
せっかくですので、個展の様子と感想を書かせて頂くことにします。
初日は地域イベントとのコラボ企画があったため、開始時間の午前10時より前からお客さんが入り始め、15時過ぎまでトイレにも行けないほどの盛況っぷりでした。
狭い蔵の中にひっきりなしにお客さんが入り、総勢で200名以上はご来場頂けたと思います。
しかし、人が多く集まると1箇所に留まってじっくり見ることが出来ず、ベルトコンベアのごとく右から左に流れて行くだけ。
みなさん、楽しめたんでしょうか? 疑問の残る初日でした。
2日目以降の客入りはイベントのリバウンドかガタ落ちに。
在廊していても天気が悪くて寒い日で、さらにお客さんが少ないと身も心も冷え切ってしまいますね。

初日はともかく、私の作品を見たくて来て下さった方からは多くの好意的な感想を戴けたまして。加えて、作品をお買い上げ頂けたことは次の展示につながるモチベーションと自信を与えて下さいました。
お話出来た皆様、本当にありがとうございます。

好意的な反応が多かったのは技法や緻密さといった技術面です。
鉛筆を用いた細密表現+透明水彩をインクやアクリル絵の具、墨と組み合わせること自体あまり一般的ではないこともあり、興味深く見てくれた方がたくさんいらっしゃいました。
また、虫眼鏡で見ること前提の細かさ描き込まれた、森の中から生き物を探し出すお遊び的な鉛筆画も好評でした。
敢えて何匹隠れているかは公表しませんでしたが、そこも良かったのかもしれませんね。
もちろん被毛や羽毛、瞳の表現なども真剣に見て頂いた方が多く、適切な鑑賞距離という既成概念や作家の常識をいい意味で壊せたのではないかと思っています。

期間を通しての感想ですが、やはり人数は少な過ぎるのは切ないですが、多ければ良いというモノでも無いと実感しました。
ご購入を決められたのは、決め打ちで初日に来られた方以外、全て空いてる時間にじっくりご覧になられた方ばかりでしたから。
SNSでご覧になって、原画を見て下さった方は原画の迫力を感じて下さったようです。最近はSNS映えを無視し、原画を見て初めて何かを感じられる作品作りを目指していることもあり、この評価も意図通りといえます。
しかしSNSで拡散しないことには原画を見る機会も減ってしまうため、今後の進め方が悩ましいですね。

よくある質問です

多くの鉛筆画作家さんは聞かれるだろう質問は当然のことながら多かったです。
1問1答で回答します!

・何Bの鉛筆で描くんですか?
  → HB中心で適当です。
   HBくらいの硬い鉛筆と4Bくらいの柔らかい鉛筆の2本あれば描けます
・1枚描くのにどれくらい時間がかかりますか?
  → 大きな作品は1ヶ月半、逆に1日の作品もあります。 
・教室で教えてないんですか?
  → 教えてません。被毛を描く修行になってしまいますから。
・どうやったら上手く描けますか?
  → まず好きに描くことです。そしてたくさん描いて下さい。
   イメージが掴めて来たら紙を変えてみましょう。
   自分に合う紙が見つかったら、どんどん描きましょう。
・子供の頃から絵が上手かったんですか?
  → そんなことはないです。人並みでした。

こんな困ったちゃん

中にはどう対応したら良いのか悩むような方もたまにいらっしゃいます。
多くは語りませんが、答えに困る質問連発だったり、撮影OKと伝えると全ての作品を接写とか・・・まぁ、害があるならともかく、無いのであれば暖かく見守ってあげましょう。

しかし、作家として困るのはやはり「欲しいです!今、持ち合わせが無いので最終日に来ます。とって置いて下さい!」ですね。
私としては、お互いの信頼で上手くやりたいので快く受けます。
そして最終日・・・その人は来ません。
中には、今日が最終日だと言ってるのに「また来ます!」とか。
当然来ません。
こういう方が、毎回数名いらっしゃるんです。
さすがにこうも立て続くと売上影響も出ますので、次回からは予約金を頂くことにしました。残念なことですが、自衛のためには仕方がありません。

次なる予定

新作ばかり売れてしまったこともあり、次の個展は間を開けざるを得ないようです。1年後に開けるよう早い方かもしれません。
準備が出来たら告知しますので、よろしくお願いします。

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