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<成果ベース>から<時間ベース>に

学生の頃、僕が今日一日の出来栄えを考えるときに、元となるものは<成果ベース>というべきものであった。

これはつまり、今日1日にできたことをもって、一日の成果を評価するということ。

「今日は、〇本論文を読み、原稿を○ページ書き進めることができた」

どのくらい机に向かったということよりも「結果」を重視するというやり方であり、シビアに一日を振り返ることができる。

ただこのやり方のまずい所は(僕の性格的が影響しているかもしれないが)思ったよりも成果上げられず、自分を責めてしまうことがあることだった。

朝、起きて「よし、今日は○○まで終わらそう」と思う。

大抵、その目標は少し気負い過ぎたものであり、その日の夜、思っていたより成果が少ないことに気が付く。そして、若干の罪悪感を感じて寝床に入るか、或いは少々無理して、本来ならリフレッシュやや睡眠に使う時間を削って、補う羽目になるのだ。

もちろん、<成果ベース>は自分の活動内容をシビアに判断するという点で非常にメリットがあると思うのだが、その反面「自分を責めることにつながりやすい」というデメリットもあった。


「仕事」を始めて考え方が変わった。

それは<時間ベース>というもの。

一般的な会社勤めというのは、就業時間が決められている。僕の場合、8時半から17時まで。

その時間分働けば、それで良しとする考えだ。

これは一見ダメなように見える。時間が過ぎることに満足してしまって、実際の成果は全く上がっていない可能性があるからだ。ダメな会社とかが陥る落とし穴。僕も大学生のときはそう思っていた。

確かに、そういうデメリット(やるべきことが出来ていない恐れがある)はある。 

が、メリットもあると思っている。



仕事は、就業時間があるため、どんなに嫌になっても17時までは仕事を頑張らないといけない。やる気が出ないからと帰るわけにはいかないのだ。

それは逆に、僕に以下の考え方をもたらした。

それは、

就業時間外、即ち17時以降は頑張らなくて良い

ということである。


つまり、17時までしっかり働けたなら、今日はそれで良しとするのだ。この考え方に切り替えてから、今日おれは何をして来たんだろうと、自己嫌悪することは大幅に減った。


大切なことは、双方のメリット・デメリットを認識して、使い分けることだと思う。

どちらが一方では、何かを失ってしまうから。

僕のいま考えている使い分けは、体調が良いとかは、少し自分にハードな<成果ベース>、体調が良くないときは、<時間ベース>にしたら良いんじゃないかと思っている。


柔軟に使い分けていきたい。





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